かつてバルセロナで活躍し、現在はパリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表DFダニエウ・アウヴェスが過去にレアル・マドリードへの移籍に近づいていたことを明かした。24日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 アウヴェスは2008年にバルセロナに移籍するまではセビージャプレーしており、その当時レアルへの移籍に近づいていたというが、今となってはバルセロナへ移籍したことに幸せを感じているようだ。同選手は「正直なことを言えば、95パーセント、僕はレアルへと移籍するところだったよ。だけど(同時のセビージャ会長)デル・ニードはとてもタフな男だったんだ」と語った。また「チェルシーも交渉に入ってきたよ。でも僕はそれらのクラブよりもっとお金を払ってくれるチームがあると言ったんだ」と、チェルシーも同選手に興味を示していたことも明かした。

「そうして僕はセビージャに残る決断をしたんだ。レアルとの合意に近づいていたけど、運命がそれを邪魔したね」

 アウヴェスは「僕の物語はバルセロナとともに作られる、と言って僕は子供の様に夢見ていたんだ。そうして悪夢ではなく、素晴らしい夢が実現したんだ」と、かつてからバルセロナプレーすることを望んでいたという。さらに「僕はレアルへの移籍を避け、そしてバルセロナへ行くことができてよかったと思っているよ」と続け、「レアルは当時すでに勝てるチームだった。僕は現状維持のためにそこに行くつもりはなかったんだ」と理由を述べた。

「僕にとって、僕たちがバルセロナでやってきたことはとても興奮させるものだった。僕らはチームの物語を変えなければならなかったけど、それを成し遂げたんだ。マドリードではすでに書かれた本にページを加えるだけになっていただろうね」

 そうしてアウヴェスはバルセロナリーガ・エスパニョーラ6回、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)とスーペルコパ・デ・エスパーニャスペインスーパーカップ)を4回ずつ、チャンピオンズリーグUEFAスーパーカップクラブワールドカップをそれぞれ3回と、数多くのタイトルに貢献してチームの物語を作り上げた。

バルサで数多のタイトルを獲得したアウヴェス(写真は2015-16シーズン、リーグ優勝時) [写真]=FC Barcelon via Getty Images