明治安田生命J1リーグ第13節の清水エスパルスvsベガルタ仙台が25日にIAIスタジアム日本平で行われ、4-3で清水が勝利した。

ここまで最多失点「27」で最下位に沈む清水(勝ち点9)は、1-1で引き分けた前節の大分トリニータ戦からスタメンを1名変更。立田に代わって、出場停止明けのエウシーニョが起用された。

一方、ここ5試合3勝2敗と白黒がはっきりした戦いが続く16位の仙台(勝ち点10)は、0-2で敗れたジュビロ磐田戦からスタメンを2名変更。金正也、ジャーメイン良に代わり、大岩、長沢が先発に名を連ねた。

下位同士の一戦は仙台が幸先の良い入りを見せる。2分、左CKからキッカーの永戸がサインプレーでグラウンダーのクロスを供給。ファーサイドからボックス中央に走り込んできた松下が左足で合わせて、仙台が先制する。

早くも追いかける展開となった清水だったが、すぐさま反撃。右サイド深くでボールを受けた金子がクロスを供給。ゴール前のドウグラスが強烈なヘディングシュートを放つと、GKシュミット・ダニエルの手を弾いて決まり、追いつく。

同点に追いついたことで勢いに乗る清水。10分にはドウグラスのパスをフリーで受けた北川がボックス中央から狙いすましたシュートを放つも、わずかにゴール左に外れる。続く12分には、ボックス右でルーズボールを拾った北川が右足を振り抜いたが、枠を捉えることができない。

立て続けに決定機を外した北川だったが、20分に汚名返上。左CKの流れから北川が相手DFに倒されてPKのチャンスを獲得すると、自ら決め切り、清水が逆転に成功した。

逆に追いかける展開となった仙台は37分、石原崇兆がドリブルでボックス中央まで持ち運ぶと、DFに防がれてルーズボールになる。これに反応した吉尾が左足を一閃。弧を描いたボールはゴール左上に吸い込まれた。

吉尾のプロ初ゴールで同点に追いつかれた清水は前半アディショナルタイム、ボックス中央手前でボールを受けた北川がボックス右にスルーパス。エウシーニョがDFに競り勝ち、抜け出すと、右足アウトサイドでGKシュミット・ダニエルの股下を射抜くシュートを決め、再び引き離す。

またしても追いかける展開となった仙台は59分、敵陣中央寄りの右サイドでボールを受けた蜂須賀がアーリークロス。このボールに反応した長沢がダイビングヘッドで合わせて、同点に追いつく。

清水はこのまま試合終了かと思われた89分、ボックス左外から松原がクロスを送るもDFにクリアされる。それでも、ルーズボールを拾った北川が、ボックス右からインスイングのクロスを送ると、ニアサイドに走り込んできたドウグラスがヘディングで合わせ、土壇場で勝ち越した。

終了間際に被弾した仙台は、GKシュミット・ダニエルもゴール前に上がり全員でゴールを目指すが、ハモン・ロペスが退場するなど後味の悪いまま試合終了。敗れた仙台は降格圏に転落した一方、篠田体制のリーグ戦初白星を手にした清水は降格圏を脱出した。

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