現実世界の多くの場所で活躍するロボットたち。その中でもあまり一般に知られていない場所で活躍するロボットがいる。

進化し続けるロボットたちを6種類紹介しよう。

1. 食品分別ロボット

例えば「精米機」などに搭載されている「高速分析システム」などがそれ。

これは米の中に混ざっているゴミや異物を瞬時に見分けて取り除くことができるロボットだ。店頭で買った米粒はすべて形も大きさも均等だが、コメがすべてこうした綺麗な形に成長する訳ではない。

米を含むすべての穀物は一度、この分別ロボットによって篩に掛けられているのである。このシステムにはハイスピードカメラや視覚分析コンピュータが搭載されている。

このシステムによりいびつな米粒が探知され、空気ジェットではじき出される。これが毎秒で100回以上も行われているのだ。手作業ではとても無理なことをロボットはいとも簡単にやってのける。

2. 医療訓練ロボット

これは医学生や研修医たちが人間を模したロボットを患者に見立てて医療訓練をする際に用いられる。下の動画に登場するロボット「HAL」を見れば、そのリアル度が分かる。

症状に関する質問や注射をするときに泣く反応など、実際の子ども患者のリアクションを想定した訓練が行えるのだ。

3. 警察訓練ロボット

警察や兵隊が実弾を用いる訓練で、本物の人を強盗やテロリストに見立てて訓練するのはかなり危険がつきまとう。

そこで現在活躍しているのが動く射撃用ロボットで、実弾で撃っても問題ない。こちらはオーストラリアMarathon Targets社が製作したロボットと実際に訓練している様子だ。

ロボットは土台の車輪部分とその上に胴体部分が付いていて、強烈な銃撃を受けてもダルマ式に再び起き上がることができる。リアルなシチュエーションを想定した訓練が可能だ。

4. 毒除去ロボット

マラリアを予防する薬、免疫システムを鎮静する薬、世の中には多種多様な目的の元に作られた医薬品がごまんとある。

しかしこれら医薬品の一部にはサソリの毒が材料として使用されているものもあるのをご存知だろうか。このサソリから毒を抜き出す作業は生身の人間がやると致命的になりかねない。

こうした仕事はロボットに最適なのだ。

5. 下水管ロボット

普段トイレを流すとき、下水管でどんなことが起こっているのか考えることはあまりないだろう。

下水管の詰まりは世界中の街で大きな問題となっている。そのため、下水管の点検やメンテナンスは必須なのだが、人が直接トンネルの中を這って掃除するわけにはいかない。

重さ8kgでゴム製の車輪が6つ搭載されている小型ロボットがある。開発者は福岡県にある石川鉄工所の石川清光氏。

ロボットをリモコン遠隔操作して下水管の中を進むのだが、円形パイプ上でも安定して走行できるようタイヤがへの字型に設置されている。そして搭載されているカメラで故障している箇所や詰まっている箇所を探索するのだ。

6. ネットショッピング・ロボット

オンラインで注文した商品は、発注までどのようなプロセスをたどるのだろうか。日本中いや世界中で大量に注文される商品がすべて人の手作業で行われているわけではない。

下の動画を見ればその一端が垣間見える。

これは世界のウェブショッピング会社すべてで行われているわけではない。

このロボットはコンテナ内に積載された重い商品ラックを梱包場所まで自動で運ぶことができる。500kgの重量まで持ち上げられ、360度回転し、他のロボットと会話して道を譲り合う機能がある。さらには電源が切れそうになったら自ら充電場所まで行って、充電をするのだ。

ロボットの現在、そして未来

ここまで出てきた6つのロボットはすでに現実の日常に大きな影響を与えている。

しかしそれ以外にもロボットは急速に進化を遂げている。

こちらをご覧いただこう。

reference: theconversation / written & text by くらのすけ
人知れず活躍しているすごいロボット6選