日本は観光立国を目指し、様々な取り組みを行っている。それが奏功し、多くの外国人旅行客が日本を訪れるようになった。日本のお土産として人気のある製品や人気の観光地は旅行客の国籍によって大きく異なるのが一般的だが、特に欧米の旅行客からの評価が高いのが日本のレストランの入り口にある「食品のサンプル」だ。

 中国メディアの捜狐は20日、日本の食品サンプルを紹介する記事を掲載し、「もしこれらの職人が偽札を製造すれば、世界から引く手あまたであろう」と主張しつつ、中国も日本も同じように偽物を作っているというのに、「日本人は偽物を作って世界から評価されている」と論じた。

 記事はまず、日本の一部のレストランに設置されている食品サンプルは外国人客にとっては「非常に便利な存在」であることを強調し、メニューを見ずとも「どのような料理を提供しているのか非常に分かりやすい」と指摘。そして驚くべきは「実際に提供される料理と食品サンプルは盛り付け方や量まで同じであることだ」と伝えた。

 さらに、近年は3Dプリンターの登場によって、従来の方法で食品サンプルを製作する仕事は減少傾向にあるようだと指摘する一方、職人は今なお非常に高い技術を持っていると伝え、「もしこれらの職人が偽札を製造すれば、世界から引く手あまただろう」と主張、その高い技術をブラックユーモアを交えて称えた。また、中国は知的財産権を侵害した海賊版や偽物が大量に流通しており、世界から批判されているが、記事は「中国と同じように偽物を作っていても、日本の食品サンプル職人は世界から高く評価されている」と主張、中国の偽物大国ぶりを皮肉混じりに伝えた

 中国のレストランには食品サンプルは置かれていない。メニューにある漢字や写真をもとに注文する必要があるが、外国人にとってはどのような料理か想像しにくく、メニュー表に掲載されている写真と実際の料理は見た目や量が大きく違っているのも珍しくない。時には使用されている食材が異なっていることすらある。それゆえ、中国人を含めた外国人旅行客は日本のレストランに掲示されている料理のサンプルの出来栄えと提供される料理にほとんど違いがないことに驚くのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

わが国と同様に「偽物」を作っているのに! 日本の「偽物」は世界で高評価=中国メディア