夏のプレシーズンをチームとともに過ごせるメリットを強調

 ニューカッスルのFW武藤嘉紀は、6月に開幕するコパ・アメリカの日本代表メンバーに招集されなかった。英地元メディア「クロニクル・ライブ」はプレシーズンの重要性に触れ、「武藤の招集外はニューカッスルを後押しする」と報じている。

 コパ・アメリカに招待国として参加する日本は、今年1月にはアジアカップに出場しており、「大陸選手権への選手招集の拘束力は1年に1大会」「インターナショナルマッチデー期間外で代表チームに強制力がない」などの障害があり、武藤の招集外にも影響した可能性がある。とはいえ、そうした事情とは関係なく、プレシーズンをクラブのために使えることが大きいと「クロニクル・ライブ」は指摘した。

 同メディアは「コパ・アメリカに向かう日本代表での武藤の招集外はニューカッスルの大きな後押しとなる」と見出しを打ち、「武藤は夏の期間をニューカッスルでの来季のためにフルに使うことができる」と、クラブとしてのメリットに言及。プレミア挑戦1年目はリーグ戦17試合出場1得点に終わった武藤だが、万全の状態で臨む来季への期待値は低くないようだ。

 また、記事では「彼の今季は1月のアジアカップへの日本代表招集によって影響されてしまった。アジアカップ後、シーズンの後半戦ではチーム内に居場所を見つけることができなかった」と伝えたうえで、昨夏のマインツからの加入も8月だったためにプレシーズンを満足に過ごせなかったことなど、武藤に立ちはだかっていた諸条件を伝えている。

 適切な準備期間を得て迎える来季は、周囲の目も一層、厳しくなることが予想される。武藤は2年目のプレミアリーグで、どんなプレーを見せてくれるのだろうか。(Football ZONE web編集部)

ニューカッスルのFW武藤嘉紀【写真:Getty Images】