25日、横浜アリーナ乃木坂46の4期生による初のワンマンライブが開催された。この日は3日間にわたる乃木坂46の23rdシングルSing Out』発売記念ライブの中日にあたり、前日に行われた斉藤優里・伊藤かりんのラストステージを含むアンダーライブの感動から一転、フレッシュなパフォーマンスで観客を魅了した。

 

■不安と喜びが入り混じったパフォーマンス


 影ナレは田村真佑、北川悠理、矢久保美緒を務め、昨年8月の坂道合同オーディションに合格、そして12月の「お見立て会」映像とともに11人のメンバーステージに登場。

 最初のブロックでは、最新シングル収録のc/w曲にして、初の4期生ソロ曲『4番目の光』を皮切りに、『ロマンススタート』『ハウス!』など、前日にアンダーメンバーも披露したアップテンポライブ定番ソングを含む6曲を立て続けに披露。

 続くMCでは「不安で泣きそうでした」(柴田柚菜)、「心臓が飛び出るかと思いました」(遠藤さくら)など、全員が大舞台へのプレッシャーを口にした。その一方、大半のメンバーが「中学3年生…じゃなくて(笑)」(清宮レイ)「高校3年生…じゃなかった(笑)」(早川星来)と、うっかり3月までの学年で自己紹介してしまい、次々と会場を沸かせ、「今日の気温の負けないくらいの熱気に、楽しめそうだなと思いました」(金川紗耶)「「みなさんの暖かさに涙が出そうでした」(北川)、「みなさんと目が合うと安心しました」(筒井あやめ)と、緊張がほぐれた様子も見せていた。
 

■会場がどよめいた、夢の「全員センター企画」


 ここからは賀喜遥香が"夢の企画"と表現した、特別なセットリストが待っていた。「全員センター企画」として、既発シングル表題曲の中から「自分がセンターやってみたい楽曲」を選曲の理由、オリジナルの衣装とともに披露した。

 5年前、「2nd YEAR BIRTHDAY LIVE」で同じ横浜アリーナに立つ1期生のライブ映像が流れた後で登場したトップバッターは賀喜。「憧れが全部詰まってる曲。入る前から乃木坂の中でも白石(麻衣)さんに憧れる気持ちが強くて。でも、すごくプレッシャーだし緊張するんですけど、全力で自分なりに頑張るので応援してほしいです」とのメッセージの直後に流れ出した『ガールルール』のイントロギターに会場は大歓声に包まれた。
 


 2人目の掛橋沙耶香は『裸足でSummer』。「私はオーディションの時にこの曲のライブ映像を観て全身に鳥肌が立つくらい感動しました。いつかこの曲をステージの上でやってみたかったんです。夢を叶えてくれてありがとうございます。全力で頑張ります」。


 3人目は最年少の筒井。「先輩の後ろの方で踊らせてもらったんですが、いつかこの曲をまた皆さんの前で披露させていただくことができたらいいなと思っていたんです。そしたら今度は4期生で、しかもセンターやらせていただけるということで、とても緊張しています。正直不安もありますが、大事な先輩の曲なので、精一杯頑張って、いいものにしたいと思います。普段ふわふわしていると言われがちな私ですが、今日は大人な雰囲気も出せたら良いなと思います」と、『帰り道は遠回りしたくなる』を披露した。


 4人目の柴田は『いつかできるから今日できる』。「自分への応援歌です。自信をなくした時とか、不安なときとか、"やるぞ"と決めた時に聴いたり歌ったりしてます。今まで私がこの曲に助けてもらってきた分、それをたくさん表現できたらいいなと思います」。

 5人目は北川で『ハルジオンが咲く頃』。間奏で「加入前、乃木坂の曲に感動して泣いたことがあります。先輩方はいつも素敵で暖かくて、こんな私にも優しい言葉をかけてくださいます。そんな方たちだからこそ、きっとたくさんの人を感動させられるのだと思いました。だから私も先輩のように、誰かの心を動かせるような人になりたい、そんな気持ちを込めてこの曲を選びました。私は乃木坂が大好きです」と思いを訴えた。
 


 6人目は清宮。『私が一番自分らしくできる曲は何か考えました。私はこんなに大きな会場でやらせてもらえるなら、今日来てくださったみなさんとめちゃくちゃ盛り上がりたい!あともう一つ、どうしてもやりたいことがありまして。これを言ったらなんの曲がわかってしまうかもしれないんですけど、4期生で"だるまさんがころんだ"がやりたい、よろしくおねがいします!」と『ジコチューで行こう!』。


 7人目は矢久保による『バレッタ』。「実は乃木坂を好きになったきっかけの曲だったんです。その時は小学生だったんですけど、初めてMVを見たときに、センターの堀(未央奈)さんに一目惚れしたんです。オーラがあって、魅力的です。私はまだ歌もダンスも下手ですけど、堀さんのように存在感を出して踊ってみたいです」。
 


 8人目は最年長の田村が『命は美しい』。間奏で『初めてこの曲を踊る先輩たちを間近で観た時、あまりのかっこよさに感動しました。私も踊ることが大好きなので、いつかこの曲をステージの上でかっこよく踊ってみたいというのが夢でした。まだまだ先輩たちのように上手くはできませんが、一生懸命、パフォーマンスしたいと思います!』と宣言した。

 9人目は遠藤さくらによる『シンクロニシティ』。中央ステージに登場、「私は真っ先にこの曲を選びました。でもこの曲は、乃木坂の楽曲の中でもとても難しいパフォーマンスが要求される曲だと思っていたので、正直、自分にできるのかと不安にもなりました。少し前の自分なら、勇気も自信もなく、やるまえから諦めていたかもしれません。でもこの春、私は『3人のプリンシパル』という舞台を経験して、いろいろな感情を表現する楽しさと同時に、悔しさも知りました。この曲は表情や感情がとても大事な曲だと思うので、私も自分の表情や感情を出して挑戦してみたいと思います。少しだけ、少しだけ成長した私を見てください」。"有言実行"の表現力に観客は息を呑んだ。
 


 10人目、金川が選んだのは『サヨナラの意味』。「上京してくる時に…」と言いかけて涙を見せ、「この曲を聴くと泣いちゃうんです」。映し出されたのは、同じく北海道出身の卒業生・橋本奈々未がライブでこの曲を披露した際の映像。会場がどよめき、金川の「練習ですか?めちゃめちゃしました。この曲は気持ちが乗せられる曲だと思うので、一生懸命気持ちを乗せて歌いたいです」との決意表明とともにあのイントロが流れると、会場はペンライトの緑色に染まり、静かな感動に包まれていた。
 

 
 そして「全員センター企画」ラストは早川聖来の『太陽ノック』。イントロで「思いっきり声出して行くで~!」、間奏では「私は一年で一番、夏が好きです。だから夏が一番感じられるこの曲を選びました。笑顔で全力のパフォーマンスを見ていただきたいです。夏はすぐそこまで来ていますよ!もっともっと、盛り上がっていきましょう!」と元気に呼びかけた。
 
 歌い終えたメンバーは「センターになりたいってずっと思ってたんですけど、いざやってみると緊張もすごいし、プレッシャーすごいし、本当に軽く考えてたらダメだなって思ったし、もっとこれから頑張って、前へ出れたら良いなって思います」(金川)など充実感も見せた。また、メンバーに話を振りつつ、笑顔でそれぞれの長所を褒めていく田村の仕切りの上手さも光っていた。
 

■「たくさん練習してきて、一緒に涙も流したし、一緒に笑った」


 ここからライブクライマックスへ。1st Year Birthday Live2013年)で披露された生田絵梨花によるピアノ伴奏バージョンの『心の薬』とともに、先月、4期生が挑戦した『3人のプリンシパル』の映像と歌がオーバーラップ。そしてメンバーたちは2015年の「FNS歌謡祭」で先輩たちが着用した、黒を基調としたシックな衣装で登場、同じ『心の薬』、そして『失いたくないから』『きっかけ』とメッセージ性のある3曲を披露。遠藤が目に涙を浮かべながら歌唱する様子が印象的だった。

 MCを挟み、一転して『あらかじめ語られるロマンス』『ロマンティックいか焼き』『ダンケシェーン』と、ライブで大盛り上がりを見せる定番曲、そして3期生の『トキトキメキメキ』、ラストは4期生の『キスの手裏剣』と、全員が汗だくで本編を締めくくった。


 アンコールの『夏のFree&Easy』『おいでシャンプー』で盛り上げた後のMCでは、早川が「たくさんの思いでここまでやってきました、なんとか辿り着くことができました」と話し、それぞれがライブの感想を語り始めた。

 すると4人目の賀喜が涙で言葉を詰まらせながら「一年前の自分が…一年後にこんなところに立ってるなんて思ってなかっただろうし、テレビの前で憧れていたので、今日、乃木坂46の一員となって立っていることがすごく嬉しいです。先輩方は当たり前のように笑顔で、可愛く踊って、すごくキラキラしてたんですけど、自分たちでやってみると歌いながら踊ることがどれだけ難しいか、そういうこともわかったし、今日のために4期生みんなでたくさん練習してきて、一緒に涙も流したし、一緒に笑ったし、本当にいっぱい頑張ったので、最後までやりきることができてよかったです」と話すと、続くメンバーにも涙が連鎖。

 「まだまだ全然至らないところばっかりだったと思うんですけど…。…4期生だけでいいスタートを切れたんじゃないかなって思うので、夏のツアーに活かしていければいいなと思っています」(筒井)
 「頑張って練習してきたのに…完璧なパフォーマンスがしたかったのに、大事なところで間違えちゃって、すごく悔しいです…。でも間近でファンの方の声援を受けて、もっともっと成長したいって思えたし、頑張ろうと思えたので、今日は来てくださってありがとうございました」(遠藤)
 「私は本当にダンスが苦手で…迷惑かけてごめんね、みんな…。だけど、握手会やブログコメントだったり、この4期生たちも心配しくれて、頑張れって言ってくれたから…私は頑張れました」(掛橋)
 「すごく楽しみにしていて…でも3日前に、一段飛ばしでルルルンと階段を降りてたら落ちちゃって、脚をひねっちゃって…出られないかもと思って、納得行くパフォーマンスできないかもと思って…でも、今日こうやって11人全員でファンの方たちの前に立たせていただけて、すごく嬉しかったです。ありがとうございます」(清宮)
 
 と、「頑張れ!」「そんなことない!」とのファンの声援の中、「3人のプリンシパル」の千秋楽でのサプライズ発表から1か月あまりの苦闘の日々を振り返るとともに、さらなる飛躍を誓った。

 また、なかなか思いを言葉にできずにもどかしそうにしていた北川も、「かっこよくて憧れの先輩方とか、優しいスタッフのみなさんとか、今日いらしてくださった皆さんとか、みんな(メンバー)とか、本当に本当に本当に、いろんな方のおかげだと実感できました。これからの人生の原動力になりました」と挨拶。大きな拍手が送られていた。
 


 アンコールラストはもちろん『乃木坂の詩』。遠藤が「乃木坂の一員としてこの曲を歌えることがとても幸せです」と涙混じりの笑顔で曲フリ。賀喜も涙を見せながら歌っていた。

4期生としては初のワンマンながら、前日のアンダーライブに続きチケットは即日完売、1万5000人を動員。メンバーも確かな手応えを感じたように見えた今回のライブ。3日目となる26日はいよいよ選抜メンバーによるライブが開催される。出演が決定した白石麻衣ら1期生にとっては「2nd YEAR BIRTHDAY LIVE 2014」以来5年ぶりの横浜アリーナでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。期待が高まる。
 

■「乃木坂46 23rd シングル『Sing Out!』発売記念 ~4期生ライブ~」セットリスト


M00 overture
M01 4番目の光
M02 ロマンススタート
M03 ハウス!
M04 そんなバカな…
M05 あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
M06 世界で一番 孤独なLover
M07 ガールルールセンター白石麻衣→賀喜遥香)
M08 裸足でSummerセンター:齋藤飛鳥→掛橋沙耶香)
M09 帰り道は遠回りしたくなる(センター西野七瀬→筒井あやめ
M10 いつかできるから今日できる(センター西野七瀬、齋藤飛鳥→柴田柚菜) 
M11 ハルジオンが咲く頃(センター:深川麻衣→北川悠理) 
M12 ジコチューで行こう!(センター:齋藤飛鳥→清宮レイ) 
M13 バレッタセンター:堀未央奈→矢久保美緒)
M14 命は美しいセンター西野七瀬→田村真佑) 
M15 シンクロニシティセンター白石麻衣→遠藤さくら
M16 サヨナラの意味(センター: 橋本奈々未→金川紗耶)
M17 太陽ノックセンター生駒里奈→早川星来)
M18 心の薬
M19 失いたくないから
M20 きっかけ
M21 あらかじめ語られるロマンス
M22 ロマンティックいか焼き
M23 トキトキメキメキ
M24 ダンケシェーン
M25 キスの手裏剣
E01 夏のFree&Easy
E02 おいでシャンプー
E03 乃木坂の詩


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