とくに趣味があるわけでもなく、友だちも次々に結婚していき、ただ漫然と時の流れに身を任せるように過ごしているアラサー未婚女性へ。
暇だろう?
夫もいない、子どももいない、友だちもいない、やりがいのある仕事もない。
そんな、絶望的に暇な君たちに、アラサー未婚女性代表の私が「一人でできる趣味」を紹介していく。
■そもそも趣味とは何か?
「休みの日は何をしていますか?」と聞かれて、私自身、困ることが多い。
「とくに何も……。ジムに行ったり買い物に行ったり、友人と会ったり……」と答えたり、「家の掃除とかご飯の作り置きをして、あとはひたすら寝ています」と答えたり。
いずれも、人の反応は微妙だ。
「趣味とかないんですか?」「もっと有意義に時間を使ったら?」「何をしているときが楽しいの?」など言われてしまう。
当然、このような展開になると、会話の盛り上がりにも欠ける。
しかしね、そもそも趣味って、人に「これが趣味です!」って紹介するためにやるものではないのですよ。
寝るのが趣味ならそれでいいし、家事をしっかりして自宅で快適に過ごすのだって、自分が好きでやっていることなら趣味なのですよ。
そこで、「ホットヨガ」だの「料理教室」だの、いかにも趣味っぽい趣味を求めてくることがそもそもおかしい。
そんな、どうでもいい他人の期待に応えてやる必要はない。
だから、「人に聞かれたときに困るしなぁ~」という思いから、無理して趣味を作ろうとすることはないと思う。
趣味は、自分の人生を充実させるためにすべきことであり、自分が楽しいと思うことなんらなんだって趣味になるのだ。
■一人でできる趣味4選
とはいいつつ、休みの日は本当にやることがなく、時間を持て余している人もいるだろう。そんな人のために、オススメの趣味を4つ紹介しようと思う。
◇(1)ジム通い
定番中の定番ではあるが、ジム通いはオススメである。
体を動かすと気分も爽快になる。運動が嫌いとか、汗をかくのが嫌いだとか、いろいろ思うところがある女性もいるだろうが、騙されたと思って一度通ってみてほしい。
スタイルがよくなるなどの効果ももちろん得られるが、どちらかというと精神的に健康になるという点でとてもオススメである。
人と会うと気分がリフレッシュするという人は多いと思うが、運動はひとりでやってもそれに近いリフレッシュ感が得られるものだ。
◇(2)読書
これも定番であるが、「本を読むのは苦手」「活字を読めない」という人にも読書をオススメしたい。
というのも、最近は昔に比べて読みやすい本が増えている。
文章の書き方ももちろんだが、行間、書体、紙質なども読みやすい工夫が施されている。若いころ「本が苦手」と思った人でも手軽に読めるような本が増えているので、ぜひリトライしてみてほしい。
また、電子書籍であれば入浴中や移動時間でも手軽に本を読むことができる。
◇(3)勉強
「やってみたいことが思いつかない」「やっていて楽しいことがない」という方は、無理に楽しいことを趣味にしようとがんばらなくてもいい。
思い当たることがないのなら、人生に役立ちそうなことを勉強してみてはどうだろうか。
言語でも資格取得でもなんでもいいし、とくに自分の興味関心のないことでも、勉強してみると意外とおもしろいと思うことだってあるかもしれない。
◇(4)SNS
SNSに時間を割くことはあまりよろしくないイメージがあるが、そうとも言い切れない。
情報収集にも使えるツールであるし、「SNS映え」を意識して外出や飲食を楽しめるのであれば、それはそれでいいのではないだろうか。
他人から見ていい趣味かどうかは微妙であるが、冒頭でも申し上げたとおり、趣味というのは他人の意見に左右されて決めるものではない。
それを自分が楽しめるのなら、趣味にしてなんら問題はないのである。
実際、筆者E子の趣味はTwitterである。もちろん、人には言えない。
■趣味が見つからない人の特徴
趣味が見つからない人、というのは「他人から見て趣味っぽい趣味」がなくて探している印象が強い。
そして、ありきたりな趣味(ホットヨガとか)に手を出すも、別に好きではじめたわけではないので続かない、というイメージだが、どうだろうか?
もしそうなのであれば、もっと自分に向き合ってみてほしい。そして、自分という人間をよく観察し、何をしているときに楽しいのか、どういうときにイキイキするのかを知ってほしい。
趣味を見つけようとするのではなく、自分自身のあり方を見つけること。それが人生を充実させるための第一歩ではないだろうか。
趣味が見つからない人がまずすべきこと
というわけで、趣味が見つからないのであれば、まずは自己分析をすることをオススメする。
子どものときから学生時代まで幅広く、自分の過去を振り返ってみてほしい。何が好きだったか、何をしているときが楽しかったか、なぜそれが好きだったのか、どういう点を楽しんでいたのかを考察してみる。
たとえば、折り紙が好きだったのであれば、それはなぜか。少しずつ物を作り上げることが楽しかったのか、色がカラフルだから見ていて楽しかったのか、紙を触るという行為自体がフェチ的に好きなのか、作ったものを人にあげたら喜んでもらえるから楽しかったのか。
ただ折り紙が好きな少女でも、それが好きな理由は千差万別であろう。
理由が見出されれば、今できそうなことで、同じような効果が得られる趣味を見つければいいのである。
ただ「楽しいこと」を胸を張ってやる
上記のような自己分析もひとつの方法だが、ほかにも方法はある。
自己分析や理由の分析などが面倒くさい人は、ただ目の前にある事柄で好きなもの、やりたいことをやっているだけでも十分である。
深く考えず、休日ぐっすり眠るのが好きなら趣味は「睡眠」でいい。その睡眠の質を高めるために、寝室のインテリアにこだわってみるなどもいいのではないか。食べるのが好きなら、趣味は「食事」でいい。
「そんなこと趣味って言えないよ」という思想は捨ててしまえばいい。
あなたが楽しいことが、あなたの趣味なのだ。
他人の目を気にせず自分のやりたいことを見つけて
時間は有限であるので、無駄づかいせず有効に使うべきである。
しかし、有効な時間の使い方というのは人それぞれである。他人の目を気にせずに、自分がやりたいことをやる、という姿勢こそが「一人でできる趣味」を見つけるための第一段階であると思う。
「趣味、趣味」と一方向から探すのでなく、多角的に自分の好きなことを見つけて趣味にしてみてはいかがだろうか。
(E子)
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