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今日(26日)の北海道は、上空の5月最強の暖気の影響で記録的な暑さとなっており、昼前には年間を通しての北海道記録や5月の全国最高気温を更新するまでに気温が上がりました。午後6時までの最高気温は、網走地方の佐呂間で最も高く39.5度。北海道の観測史上初となる39度台となりました。

上空1500m付近に5月最強暖気!

北海道の上空には昨日(25日)から5月としては記録的な暖気が流れ込んでいます。上空の気温の観測は、午前9時と午後9時の一日2回行われていますが、札幌の上空1500メートル付近の気温が昨日の午後9時が22.2度、今日午前9時が21.4度で、いずれも5月としての1位を更新しました。上空1500m付近で22度以上となると、真夏でも4、5年に一度しか観測されないほどの強い暖気になります。

全国的にも際立った北海道の暑さ

その5月最強暖気の影響で各地で気温が上がり、午後6時までの最高気温は網走地方の佐呂間で39.5度と、北海道の観測史上初めて39度台まで上がりました。
北海道のこれまでの最高気温は、5月の記録が33.9度(1996年5月30日北見)、年間の記録が37.8度(2014年6月3日音更町駒場・1924年7月12日帯広)で、これを大きく更新する暑さとなりました。
また、年間を通しての北海道の最高気温を更新しただけでなく、5月に観測される気温としては全国でも過去最高の気温となりました。今日、全国で猛暑日となった所は53地点ありましたが、その8割以上の44地点が北海道での観測となり、全国的にも北海道の高温が際立った一日となりました。

年間最高が36地点!

今日はその他の地点でも、その地点としての最高気温の記録を更新した所が多くなっています。
午後6時までの最高気温は帯広で38.8度や北見38.1度、紋別37.0度など、道内173ある気温の観測地点中36地点では、年間を通しての最高気温の記録となりました。根室も年間最高気温を更新する34.0度まで上がりましたが、根室は2年に1年は真夏日のない年があるくらいで、5月の真夏日は初めてのことです。
また、年間の記録には達しなかったものの、札幌32.0度、旭川34.3度、函館28.0度など、133地点で5月としての1位の記録となりました。

厳しい暑さ 明日も注意を

明日(27日)も、上空の暖気は多少弱まる程度で、引き続き居座る見込みです。そのため、今日よりは幾分暑さはおさまるものの、明日も日中は平年より10度以上も高い気温となる所が内陸を中心に多くなりそうです。
家の中にいる時でも、時間をきめてこまめに水分を補給するなど、熱中症対策が必要です。また、会社や学校にお弁当を持って行く際は、一緒に保冷剤を入れるなどして、食中毒にも気を付けるようにして下さい。

北海道で39.5度! 史上初の高温に!