U-20ワールドカップ(W杯)・グループB第2節のU-20エクアドル代表vsU-20イタリア代表が26日に行われ、イタリアが1-0で勝利した。

北中米カリブ海予選2位のU-20メキシコ代表との初戦を2-1で制した欧州予選2位のイタリアと、U-20日本代表との初戦を1-1のドローで終えた南米王者のエクアドルによる一戦。

初戦の日本戦でも質の高いサッカーを見せたエクアドルがこの試合でも先にペースを掴む。3分と12分にはアルバラド、シフエンテスとボックス付近で枠内シュートを放っていくが、ここは相手GKプリツァーリのビッグセーブに遭う。

一方、押し込まれる状態を凌いだイタリアはファーストチャンスをゴールに結びつける。15分、左サイド深くに飛び出したルカ・ペッレグリーニからのクロスをボックス右のスカマッカが頭で折り返すと、これを中央のピナモンティが抑えの利いた見事な右足のボレーシュートでゴールネットに突き刺した。

先制を許したエクアドルだが、失点前と同様に質の高いパスワークとサイドでの個人技を生かして相手を押し込み続ける。だが、イタリアの老獪な守備に手を焼く。さらに41分にはトリパルデッリへの危険なタックルでポロソがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証の結果、一発退場に。

これで万事休すかに思われたエクアドルだったが、前半終了間際には相手DFデル・プラートの不用意なボックス内でのファウルがVARの結果、PKの判定に。ここで年米予選得点王のカンパーナがキッカーを務めるが、右を狙ったシュートはGKプリツァーリに読み切られて日本戦でのレサバラに続くPK失敗となった。

イタリアがリードと数的優位を得て迎えた後半だが、前半同様に数的不利を感じさせないエクアドルが押し込む展開が続く。リスクを冒して前に出るエクアドルは、シフエンテスやカンパーナ、途中出場のS・プラサが再三フィニッシュの場面を迎えるが、5バックで守るイタリアが最後のところでやらせない。

一方、追加点を奪って試合を決めたいイタリアだが、こちらは攻撃にリスクを冒さない戦い方を選んだことでなかなかチャンスを作れない。散発的に2トップの連係からフィニッシュに絡むが、ゴールの匂いをさせることさえもできない。

試合終盤にかけても10人のエクアドルの攻勢が続いたが、GKプリツァーリを中心に守り切ったイタリアが1-0のまま試合をクローズ。らしいウノゼロで勝ち切ったイタリアは2連勝で最終節を前に2位以内を確定。29日に行われる最終節では首位通過をかけて日本と対戦する。

U-20エクアドル 0-1 U-20イタリア
U-20イタリア
ピナモンティ(前15)

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