ガットゥーゾ監督も退任濃厚 レオナルドSDとガジディスCEOの対立深まる

 イタリアの名門ACミランは、今季のスタートから黄金期を知るOBを呼び戻すことによって名門再建のプランを進めてきたかに見えたが、わずか1年でそのプラン空中分解の危機を迎えている模様だ。イタリアサッカー専門メディアカルチョメルカート・コム」が報じている。

 ミランは今季開幕前に、中国資本から経営権が米ファンドエリオットマネジメント」に渡った。そのなかで、OBの元イタリア代表MFジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が留任。クラブの強化責任者にあたるスポーツディレクター(SD)にもOBの元ブラジル代表MFレオナルド氏が就任し、シーズン中には同じくOBの元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏が強化部に入った。

 さらには冬の移籍市場でブラジル代表MFルーカス・パケタを獲得した際には、やはりOBの元ブラジル代表MFカカ氏が橋渡し役になった一面があるとも報じられた。クラブレジェンドであるOBたちが現場で力を発揮することで、名門再建を期すると目された。

 しかし、昨年12月イングランドプレミアリーグアーセナルからやってきたイヴァン・ガジディス氏が最高経営責任者(CEO)に就任したころから、少しずつその歯車は狂ったという。まず、チームはまだUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得の可能性を残しているが、ガットゥーゾ監督は今季限りでの退任が極めて濃厚だというのが現地メディアの報道だ。

 さらにガジディス氏とレオナルド氏は意見の対立が目立つようになり、リーグ戦終了後の27日にもレオナルド氏がクラブを離れる発表を行う可能性が高いとされている。さらに、ガジディス氏はモナコで敏腕SDとして活躍して、現在はリールにいるルイス・カンポス氏を招聘する計画を立てているという。それにより、マルディーニ氏まで再びクラブを離れる可能性が高まっているとレポートしている。

 かつてイタリアの首相まで務めたシルビオ・ベルルスコーニ氏がワンマン会長を務め、強化責任者としてアドリアーノ・ガッリアーニ氏が辣腕を振るった時代を終えたミランとは、違った問題が浮き彫りになっている。迷走を続ける北イタリアの名門は、再びOBを排除することを復権につなげることができるのだろうか。(Football ZONE web編集部)

(左から)マルディーニ氏、ガットゥーゾ監督、レオナルド氏【写真:Getty Images】