185cmの大型リベロ プロバレーボール選手 柳田貴洋

 実兄で、バレーボール全日本男子代表でもある柳田将洋の背中を追いかけて、小学生からバレーボールを始め、中・高・大学の各世代では、多くの実績を残している柳田貴洋。卒業後は競技から引退し、海外で働くという夢を実現すべく商社への就職を決めていた。しかし、大学4年生の冬、2018年12月に欧州リーグ挑戦、プロ宣言をした。

 全日本代表に選ばれたことがない柳田貴洋が、この決断をできた背景には、多くの方の支えと応援、そして、イタリアへの留学経験がある。

「海外で仕事をしたい」が始まり。バレーボールのイタリア留学へ


「僕は、大学卒業後は海外で仕事をしたいという想いがあったので、親からの仕送りを貯めて、英会話教室に通っていました。でも…お金が足らなくなって、4ヵ月しか通えなかったんです(笑)この想いを知っていたんだと思うのですが、スタッフの方から『イタリア留学』のお話をいただいたのが、大学3年生の時でした。

渡航費や生活費など、留学にかかる費用は、中央大学バレーボール部の後援会が全面的に支援してくださり、海外の選手とプレーする機会をいただきました。この経験ができたことに、本当に感謝しています。」

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練習中でも本気でぶつかり合うイタリアの選手たち

「バレーボールに対して凄く熱くて、本気で。練習から言いたいことを言い合う、上手くいかなかったら怒りをぶつけたり、殴り合いが起きそうになったり…。でも、練習後は、凄く仲良くなるんですよ(笑)。この雰囲気に、続けられるかなと不安になったり、気持ちが折れそうになったりもしました。

185㎝のリベロは世界では普通!?

「日本には185㎝の身長があるリベロは、まだいないと思うんです。でも、海外では珍しくなくて…もっと大きな体格の選手もいますからね。イタリアでの生活も、日本にいると気づけないことがたくさんあって、一つひとつが凄く良い経験です。」

移籍のプロフィールシートは白紙状態

 「最初は、イタリアポーランドリーグの2部と契約を目指すことになりますが、僕の場合、代表歴とVリーグ所属歴がないので、提示する資料がないんです。だから、エージェントさんも困っていて…。恐らく、最初はプロと言っても、ご飯がやっと食べられるぐらいのお金がいただける契約になるんだろうなと。でも今はお金ではなくて、とにかく海外のチームに所属して、結果を出すこと。それが、今までサポートしてくださった多くの方に、感謝の気持ちの伝える方法だと思っています。」

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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