中国メディア・東方網は25日、日本に数えきれないほど存在する神社の入口に立つ鳥居について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の神道には「八百万の神」がいるとされており、世の中のありとあらゆる事象が神格化され、崇められていると紹介。そんな神々が鎮座する神社の境内は神の領域であり、鳥居はその神域と人間界を隔てる境界線としての役割を果たしているとし、鳥居をくぐることで人間が神の領域に入ることができると説明した。

 また、歳月の経過とともに本体が消失してしまった神社でも、鳥居だけが残っており、現地に神秘的な空気を醸し出しているケースも少なくないとしている。

 そして、鳥居の構造について2本の柱の上部に笠木、島木、貫という3本の横木が組み合わされていると紹介。見た目は非常にシンプルで、どの鳥居も同じように見えるが、よく観察すると実は細かい部分でいろいろと違うのだとした。また、鳥居はいくつかの系統に分かれており、一部の鳥居は神社名を記載する額束、貫と各柱の交差点に打たれる楔、柱の底部に置かれる台石などの付属構造を持っているほか、災厄が結界を通過しないようにとの意味が込められたしめ縄を掛ける鳥居も存在すると伝えた。

 さらに、鳥居に使用される材料については、かつては木や石、銅で作られていたが、近現代になって鉄やコンクリートのものも増えたとしたほか、色に関しても「多くの人が赤いイメージを持っているかもしれないが、実は赤い鳥居は稲荷神社系統と宇佐神社系統のものであり、その他大多数の鳥居は素材本来の色をしているのだ」と解説している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の神社に必ずある鳥居はには、いったいどういう意味があるのか=中国メディア