スマホゲームアルカラスト 終わる世界と歌姫の果実』(以下、アルカラスト)の制作発表会が4月6日、恵比寿ガーデンルームにて開催。制作発表会の後には、第2部として、ボーカルユニット・Kleissis(クレイ・シス)のメンバーが出演するバラエティ番組『エイコーさん』の公開収録やKleissisのライブ“Kleissis Showcase「Invitation ~from Seven Divas~」”が行われた。本稿では第2部の模様をお伝えする。

 Kleissisは2018年に結成。約400人の中からオーディションで選ばれた声優が7人の歌姫となり、幻想的な世界観を歌に乗せて表現していくユニットで、田中有紀カスミ役)・富田美憂アキラ役)・山田麻莉奈(ユキ役)・髙橋麻里(ユン役)・山根綺(ヒロナ役)・元吉有希子(ミオ役)・金子有希(ミウ役)により構成されている。なお、第1部の制作発表会のなかでは、前述のように結成当初からメンバー紹介に併記されていた各キャラクターが、『アルカラスト』に歌姫として登場することや、KleissisがゲームのOP・EDテーマを担当することも発表された。

 第2部の前半は、富田と山田もレギュラー出演中の『エイコーさん』の公開収録パートマスター(=MC)の狩野英孝の進行で、Kleissisの残りのメンバーゲストに迎える形で、それぞれのユニット参加までの道のりや、特技などそれぞれのバックボーンが掘り下げられ、『アルカラスト』のOPテーマArk of promise」を初披露。イントロから西洋の神話を思わせるようなサウンド感の楽曲で、しなやかさの要素の強いダンスが曲調にもマッチ。また、2-Aメロの髙橋・元吉のユニゾンの力強さや落ちサビの田中のソロのまっすぐさなど、歌声も立つ楽曲となっており、表情から何からすべて凛としたものに“入った”7人からは、やはり女神感が。

 曲明けには再び狩野が登場。「歌詞がゲームリンクしてるし、Kleissisの醸し出す雰囲気もすごくゲームに合ってる!」と率直な感想をコメントすると、髙橋が「ゲームのために結成されたユニットです!」と突っ込み、場内は爆笑の渦に。いいオチもついたところで、収録パートは幕を下ろしたのだった。

 後半のライブパートは、幻想的なinterludeに乗せて7人が再びステージに上がると、『エイコーさん』のEDに起用されている「決断のDivergence」を披露。幻想的な部分は変わらないものの、先ほどとは違ってロックの色合いが強い曲調であることもあって、キレのあるダンスとともにそれぞれが強さを持ってのパフォーマンス。歌声の面では、髙橋の落ちサビソロから山根のパートまでの流れや声の響きが特に良好で、サビでのユニゾンのボーカルの強さも曲が進むごとに増し、かっこよさを感じさせた。

 曲明けの、改めての個々人の自己紹介では、名乗る番になった瞬間に一瞬で色の変わる客席のペンライトに山田が感動。また、Kleissisとして久しぶりのライブということで、山根が「ただいま!ひさしぶりー!」とファンに手を振れば、金子が「初披露曲もあるので、私たちもドキドキしながら楽しみたいと思います!」と意気込みを語る場面もみられた。

 そして再び「Ark of promise」を披露。直前までのMCでの楽しそうな表情からは一変、歌姫としての引き締まった表情とともに、歌声を響かせていく。直前のMCで、メンバー全員がキャラクター以外でのゲーム主題歌の歌唱は初であることが語られていたが、作品・楽曲の世界観双方にマッチしたパフォーマンスで再びファンを魅了していく。続く「逆さまの世界にて」は、デジタルテイストのミドルナンバー。イントロリズムに合わせてそれぞれがストップモーションでかっこよく決めポーズを取るなど、魅せ方のこだわり感じる1曲だ。歌声の面でも、2サビ直前のコーラスワークや後奏でのハーモニーなど聴かせどころも多い曲で、1サビラストのソロや落ちサビでの金子の強く飛んでくるようなボーカルも印象的だった。

 披露後のMCでは、直近2曲の振り返り。特に新曲である「Ark of promise」についてはレコーディングの話題に花が咲き、「『OPだから』と気合いを入れすぎて、抑えるようにディレクションをもらった(富田)」「(“吟遊詩人っぽさ”というディレクションを受けて)いつもよりも熱を入れずに歌った(金子)」と、その裏話や楽曲のテイストに合わせた歌のアプローチについて語ってくれた。

 さて、ここで実はKleissisの既発曲も、『アルカラスト』の物語のイメージソングとなっていることが発表に。山田演じるサユキには「贖いのアリア」が、田中演じるカスミには「Another Sky Resonance」が、富田演じるアキラには「決断のDivergence」が、そして元吉演じるミオと金子演じるミウには「逆さまの世界にて」が対応することが明かされる。一方で山根演じるヒロナや髙橋演じるユンに対応する楽曲はこれから制作。「『逆さまの世界にて』が好きだから、カッコ切ない透明感ある感じ(山根)」「いちばん最後の物語だから、すっごい長い曲!(髙橋)」と、それぞれの希望を語っていた。その楽曲ごとの解説が記された、この日の来場者に配布されたプログラムノーツを執筆したのは、音大の楽理科を卒業した元吉。「音楽の知識をちょっと入れつつ、基本テーマは中二」に設定したと明かし、「めちゃくちゃ楽しく書いた」と続けていた。

 ライブパートも後半戦。その幕開けを飾るスローバラード「贖いのアリア」では、再びサウンド感に合わせてダンスはしなやかさメインのものに。こういったスローな楽曲でまっすぐな田中の歌声は一本の芯として非常に耳に残るし、Dメロでそこに重なる富田のハーモニーも美しく、聴き心地の良さを与える。そのまま続いた「Another Sky Resonance」は、イントロリズムに合わせてメンバーが順に手を天に掲げ、ファンもそれに合わせてフロアで手やペンライトを掲げてスタート。勢いのあるナンバーではあるが、富田が主線を歌い山田がハモリに回るBメロやサビ終盤をはじめ、変わらず“歌姫”として聴かせてもくる。その富田の落ちサビでの歌声の突き抜け方や、元吉のボーカルの神々しさもたまらない。一方でアッパーな曲調に合わせて、Dメロ明けにはステージ上から7人がファンを煽り、それに呼応して上がるコールで会場にはさらなる熱が。ダンスの面でもサビラストの手のフリの切れ味などから、かっこよさを感じることができた。

 その楽曲の盛り上がりに田中が感謝の想いを表すなか、Kleissisから“ビッグなお知らせ”が。なんと7月20日(土)に原宿クエストホールにて、待望の1stワンマンライブを開催することを発表!このうれしい知らせに、会場は歓喜の声に包まれた。さらに5月5日までに『アルカラスト』の事前登録者が1万人を突破すると、Kleissisの新曲の制作が決定するというミッションも告げられる。ちなみにこちらの目標は、4月11日に見事達成!新曲の制作が決定しているので、ぜひ楽しみにしていてほしい。

 そしてラストナンバーを前に全員からメッセージ。「ここがあらたな一歩!みなさんにも広めていただいて、一緒に一歩を踏み出していただければうれしいです(金子)」「たくさんの曲を披露したライブのなかで成長を感じていただけたらうれしいですし、これからももっといいものを届けます!(元吉)」「はじめましてのみなさんもいらっしゃると思うんですが、ひとりでも多くのみなさんにKleissisの曲が伝わって、心に届いてくれればうれしいです(山根)」「ゲームの中だけじゃなく、みんなにとっての歌姫になれるように、これからも大好きなメンバーとともに頑張ります(髙橋)」「キャラクターと一緒に育っていきたいですし、もっともっとKleissisも『アルカラスト』も大好きな存在になってくれるように盛り上げていきたいです(山田)」「去年から単独イベントに向けて緊張していたんですが、今日を迎えてここに立てて幸せです。『決断のDivergence』で、『いつか思い出すPromise』という歌詞があるんですけど、きっと今日はそんな日になると思います!(富田)」「ゲームが始まるとKleissisのあらたな一面が見れると思うし、Kleissisもゲームにとって魅力をプラスできる存在になれたら。7人で盛り上げていきたいです。あと、久しぶりにライブができて本当に楽しかったです!(田中)」と語り、『アルカラスト』EDテーマさよならの彼方へ」へ。

 田中・富田の順でスーッとソロから幕を開けるナンバーは、各メンバーのソロが1コーラスの中にそれぞれ織り込まれたナンバー。その意味では、作品に加えてライブを締めるのにもふさわしい1曲と言えるだろう。また、楽曲の終盤では7人が円を作って互いに向き合って歌うと、その途中で全員がファンの方を向き直す場面も。そういった振付を通じて内にも外にもさまざまなつながりを感じさせ、加えてKleissisのさらなる広がりを予感させる1曲で、ライブを締めくくった。

 しかし7人がステージを降りると、すかさずフロアにはアンコールの声が響き、客席を7人のイメージカラーライトが照らす。その声に続いて“Kleissis Memory”として、結成から今までの思い出の写真がスライドショーの形で上映されると、7人がステージに再登場。田中が「これからもみなさんとともに歩んでいって、キラキラな時間を共有できたら」と締めに入る……と思わせて、4月3日誕生日を迎えたばかりの元吉にサプライズバースデー!会場中で「HAPPY BIRTHDAY」を大合唱して彼女の誕生日を祝すと、元吉も「こんなにたくさんの人に祝ってもらうの初めて!」と感激をあらわにしていた。

 そんなお祝いムードを経て、アンコールとして最後に歌ったのは、デビュー曲「Kleissis Chaos」。この曲もKleissis曲としては比較的激しめのナンバーなのだが、ダンスの決め部分を含め、振付自体にしなやかさもしっかり残してのパフォーマンスに。さらに楽曲ラストにはバッチリコーラスも響かせ、神々しく美しく、ライブを締めくくったのだった。

 謎に包まれていた部分も明かされ、6月15日(土)には「Kleissis Resonance~with elfin’~」、7月20(土)には原宿クエストホールにて1stワンマンの開催、さらには声優グランプリpresentsライブグランプリにて、新曲2曲が制作されることも後に発表され、活動の速度を上げていくKleissis。アーティストとして、そしてキャラクターを演じる声優として、『アルカラスト』とともにどんな世界を私たちに見せてくれるのだろうか。ゲーム、そして続々と新曲のリリースが決定している彼女たち自身の活動の今後の展開にも、要注目だ。

取材・文/須永兼次

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Kleissis Showcase「Invitation ~from Seven Divas~」第2
2019.04.06@恵比寿ガーデンルーム

SET LIST】
M1.決断のDivergence
M2.Ark of promise
M3.逆さまの世界にて
M4.贖いのアリア
M5.Another Sky Resonance
M6.さよならの彼方へ
EN1.Kleissis Chaos