ポン・ジュノ監督の映画『PARASITE(英題)』が『第72回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。日本公開が決まった。

韓国映画としては初のパルムドール受賞作となる同作は、全員失業中の一家とIT企業を経営する裕福な一家の出会いが引き起こす悲喜劇を描いた作品。ジュノ監督とは『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』に続いて4度目のタッグとなるソン・ガンホが主役を演じたほか、共演者にはイ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダムらが名を連ねる。原題は『GISAENGCHUNG』。

ジュノ監督は「この作品はとても特別な冒険でした。全てのアーティストに感謝したいと思います。そして何よりもこの作品は素晴らしい俳優がいなかったら取れなかったと思います。彼らに感謝します。私は映画が本当に好きで、12歳の頃から映画狂の青年でした。そしてまさか監督になるなんて…!本当に何にせよ、今夜この手で、私にとって大きな賞を頂けるなんて思っていませんでした。本当にありがとうございました!」とコメント。

今年のコンペティション部門ではアレハンドロゴンサレス・イニャリトゥが審査員長を務め、審査員満場一致で『PARASITE』へのパルムドール授賞が決定したという。日本での公開はビターズ・エンドの配給。公開日などの詳細は続報を待とう。

■ポン・ジュノ監督のコメント
まさかパルムドールをもらえるなんて思ってもみませんでした。本当に光栄です。私はフランス映画から多くの影響を受けて来ました。特に2人の監督、アンリー=ジョルジュ・クルゾーとクロードシャブロルに感謝したいと思います。
この作品はとても特別な冒険でした。全てのアーティストに感謝したいと思います。そして何よりもこの作品は素晴らしい俳優がいなかったら取れなかったと思います。彼らに感謝します。私は映画が本当に好きで、12歳の頃から映画狂の青年でした。そしてまさか監督になるなんて…!本当に何にせよ、今夜この手で、私にとって大きな賞を頂けるなんて思っていませんでした。本当にありがとうございました

アレハンドロゴンサレス・イニャリトゥ審査員長のコメント
この映画で、私たちは予想のつかない展開を体験しました。「PARASITE(英題)」は、ユーモラスで優しく、何かを決めつけることなく現実の問題に直結していました。ローカルな映画でありながら、非常に国際的であり、“映画とは何か”という本質の理解によって、素晴らしく効果的に生み出されていました。私たちは観た瞬間からこの映画に魅了され、観た後も自分たちの中でどんどんと育っていきました。これが、私たちが満場一致でこの映画を選んだ理由です。

ポン・ジュノ監督 『第72回カンヌ国際映画祭』の模様