中国1部、北京国安のブラジル代表MFレナト・アウグストが“主審タックル”の被害に

 中国1部スーパーリーグでの珍事に注目が集まっている。第11節で上海上港と対戦した北京国安の元ブラジル代表MFレナト・アウグストが試合中、主審からまさかの“肩タックル”を受けてピッチに倒れ、治療を受けるというハプニングが発生。海外メディアでは「本当に珍しい!」「ノックアウト」「退場させるべきだった?」などの反響を呼んでいる。

 試合は前半28分、上海上港の元ブラジル代表MFオスカルにゴールを決められて先制点を献上。それでも後半13分、北京国安は中国代表DFユ・ターパオの一撃で同点に追いついた。そして一進一退の攻防が続くなかで迎えた後半22分に、その出来事は起きた。

 北京国安が自陣でパスをつなぐなか、レナト・アウグストはパスを受けるために空いたスペースへ移動。しかし次の瞬間、進行方向にたまたま立っていた主審が立ちふさがる形となり、接触の瞬間に主審は自分の身を守ろうとしたのか、肩と肘を突き出した。その一撃を受けたレナト・アウグストは顔と首付近を抑えながらピッチに倒れこみ、主審がすぐさま試合を止めて一時中断した。

 米スポーツ専門局「EPSN」公式フェイスブックでは映像を公開し、「レナト・アウグストが、中国で主審にノックアウト」の一言を添えている。また同局のスポーツ情報番組「スポーツセンター」公式ツイッターは、「本当に珍しい! 主審のマシューコンガーが(意図せず)ひどい打撃を加えた。彼は退場させられるべきだった?」と問いかけている。

 レナト・アウグストの母国ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は、「珍しい場面が中国で見られた」「元フラメンゴとコリンチャンスのブラジル人MFが前代未聞の一撃で倒れ、ピッチで治療を受けた」と報じた。

 その後、試合は上海上港に決勝ゴールを奪われて、北京国安が1-2と敗戦。勝利を逃して失意のレナト・アウグストだが、“主審タックル”の被害者としても注目を集めている。(Football ZONE web編集部)

北京国安MFレナト・アウグスト(右)【写真:Getty Images】