中国メディア・環球時報は28日、米国のトランプ大統領が日本滞在中のスピーチで「日本海」と発言したことについて、韓国政府が不満を示したと報じた。

 記事は、韓国・聯合ニュースの28日付報道を引用。トランプ大統領が同日に横須賀の在日米海軍基地で米国兵に対してスピーチを行った際に「テロリズムに直面した時、災害が発生した時には積極的に援助を行う必要がある。黄海、日本海、東シナ海、南シナ海を誇らしくパトロールし、われわれが誇る世界最先端のレーダーや兵器システムを用いて、自らの国土と同盟国をミサイル攻撃から守らなければならない」と語ったとした。
 
 そして、韓国のキム・インチョル報道官が同日、定例の記者会見にて「トランプ大統領在日米軍でのスピーチ時に『日本海』という言葉を用いたが、東部海域については『東海』と『日本海』を併記する原則について改めて申し入れた」とコメントしたことを伝えている。

 同報道官は「韓国は東部海域の表記問題で一貫した、かつ、明確な立場を持っている」とし、記者から「米国は名称を併記するという姿勢を持っているのか」との質問を受けると「確認を行い、必要な場合は改めて返答する」と述べた。

 トランプ大統領は25日に4日間の日程で日本を訪れ、天皇陛下安倍首相との会談を行った後、28日に帰国した。同じ米国の同盟国として、韓国の政府や世論は今回のトランプ大統領訪日に関心を持ち、その一挙手一投足に注目をしていたようだ。日本政府による歓待ぶりや両首脳のスピーチからうかがえる日米間の親密ぶりに、韓国政府として存在感を示そうとした思惑が垣間見える。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

トランプ大統領が訪日中に「日本海」発言、韓国政府が不満表明=中国メディア