街を薄ピンクに彩っていた桜に別れを告げ、柔らかい緑が世界を包む今日この頃、いかがお過ごしですか?私は花粉症の症状もなくなり、春を心地よく感じられるようになってきました。最近では、夏を感じる日もあるくらいですね。私は5月生まれなので、5月が1番好きなのですが、皆さんはどうなんだろうと考えてみる。自分の誕生月は、やっぱり皆さん1年で1番好きな月になるのでしょうか?

さて今回は「感動」について考えてみましょう。私はドラマが大好きなので、毎クールどんなドラマがあるのかチェックしています。最近は漫画が原作のドラマも多いですね。2次元の世界をドラマ化するのは、良し悪しがあると思います。原作が好きなほど演じる俳優たちに期待が膨らんでしまうからです。また、ドラマや映画になるとストーリーそのものが変わってしまい、がっかりすることもあるのです。

クールで、原作が大好きな作品がドラマ化されました。2005年から2008年少女コミックで連載されていた漫画「僕の初恋をキミに捧ぐ」です。漫画の世界にのめり込み、泣きながら読んでいた漫画です。2009年に映画化もされています。映画を見た時に正直に思ったのは、「2時間という枠に収めることによって作品の大切なストーリーが描かれず、正直感動が薄くなってしまうな。しかも、ストーリーキャスト設定の変更が残念過ぎる。」でした。つまりがっかりしてしまったのです。

キャスティングはとてもよく、特に主人公のふたりはイメージにぴったりでした。主題歌も平井堅さんの「僕は君に恋をする」だったのですが、とても素晴らしかった!平井堅さんは原作を読みこみ、曲作りをしたそうで、歌詞の世界観も作品にぴったりでした。今でもこの歌を聞くたび、原作を思い出し、泣いてしまいそうになるほど

しかし、映画では3次元化に良くないイメージができてしまったため、ドラマはどうなんだ?とマイナスな気持ちで見始めました。見終わって思ったのは、「原作にほぼ忠実に作ってくれてうれしかった。」です。映画に比べてドラマは長い時間が描けるから、大切なストーリーがしっかり描かれていました。そして1番うれしかったのは、コミックの表紙のカットを毎回オープニングで再現してくれていたこと。この作品は全てを読み終わった時、この表紙の本当の意味がわかり、もう1度涙が溢れる作品だからです。

「僕の初恋をキミに捧ぐ」は、幼なじみの種田繭と垣野内逞の8歳から18歳までを描いた作品です。逞は心臓病を抱えているため、病院に入院しています。そこで主治医の娘、繭と出逢うのです。8歳のふたりは結婚の約束をします。しかし、20歳まで生きられないことをしった逞は、繭を遠ざけ始めるのです。逞が自分を遠ざけようとしている理由がわからない繭は逞を一途に追いかけ続けます。そして、18歳になった逞は「死」を意識し始めるのです。

この作品の好きなところは、ラストがはっきり描かれていない所です。読んだ人に解釈を任せている。こうなってほしい、いや、こうだったんじゃないか。そんな風に感動を自分の頭の中で描くことを許してくれている。そして、はっきりしたラストが好きな人にも、きっと納得のいくラストになっていると思うのです。

私は、種田繭という女性がとても好きです。真っすぐで気が強く、一途で優しい。ただ、一人の人をこんな風にがむしゃらに思い続けることができたら幸せだと思うのです。

さよなら、また会おう、ごめんね、好きだよ

 さよなら、笑ってよ、怒んなよ、バカだな(僕は君に恋をする/平井堅)」

原作を読んでから、ぜひこの歌を聞いてみてほしい。感動がもう1度蘇るから。映画でもドラマでも、作品と主題歌が素晴らしくリンクしているものはずっと心に残っている気がします。そうゆう意味では、原作の3次元化で作品に主題歌ができるのはとても喜ばしいことですね。

続いては、週刊少年ジャンプで連載され、テレビ放送された大ヒットアニメシティーハンター」。20年ぶりに映画化され話題になりました。冴羽獠を理想の男性とする私としては、絶対にスクリーンで観たい!と上映されてすぐに映画館に足を運んだのでした。

久しぶりのシティーハンターの世界はやはり素晴らしかった。そして冴羽獠はかっこよかった。現代の描写に変更されている所は少し不思議な感じがしたけど、でも今、この時に冴羽獠が生きている気がしてうれしかったです。シティーハンターの続編「エンジェルハート」で亡くなってしまった香の生きている姿も見れて、なんとも言えない感動で胸が熱くなりました。

冴羽獠という男がなぜかっこいいのか?それは何といっても辛い過去を背負っているから。そして、それを感じさせずひょうきんにエロく生きているから。女性を命がけで守る姿は、男から見てもやはりかっこいい男なんだと思います。

そして、パートナー香との信頼関係。ここにいつも感動させられるわけですが、槇村香という女性はとても強くてかっこいい。そして一途。先ほど紹介した種田繭もそうですが、私はこうゆう女性が好きなんです。ひとりでも歩いて行ける逞しさがあり、男性に守られるよりも、むしろその愛で包み込み守ってしまう母性愛が強い女性が好きです。その母性愛が男性を育て、いい男にするんだと思います。

シティーハンター」も大好きなのですが、私は続編の「エンジェルハート」はさらに好きなんです。この作品をみて、感動し、何度泣いたことか。大好きな香が死んでしまった世界はとても悲しいのだけど、愛する人を失った冴羽獠が、また、かっこいい。年齢も重ねて渋みと色気が増してさらにいい男になっているんです。そして、亡くなってもなお、心の中で獠を支え続ける香が素敵なんです。まだ読んだことのない方はぜひ一度読んでみてくださいねアニメも映画も、音楽を含めかっこいいのでおすすめです。

続いて紹介するのは「聲の形」です。少年マガジンで連載されていた作品。この作品は劇場版アニメーションで観たため、原作はまだ読んでいないのですが、原作もぜひ読んでみたいと思っている作品です。先の2作で紹介した強い主人公たちの感動とは違う、どちらかというと心の弱さや人の弱点、そしてその弱さとの葛藤が胸に刺さる作品です。

小学校時代に転校生としてやってきた、聴覚に障害を持つ西宮硝子は、耳が聴こえないため、筆談用ノートを使ってクラスコミュニケーションを図ろうとします。しかし、コミュニケーションはなかなかうまくいきません。その硝子に好奇心から酷いことをしてしまうガキ大将の石田将也。そして硝子をいじめたことにより将也もまた、クラスメイトからのいじめの対象になっていくのです。そして硝子は転校してしまういます。そんなふたりが高校生になり再会し、心を通わせてゆくのです。

ぜひ作品をみてほしいのでストーリーはここまでにしますが、「いじめ」や「障害」など常に身近にあるのに、自分とはどこか遠く感じてしまうような出来事が、とても生々しく描かれてあります。この作品を見ていると、いじめをされた側、いじめをしている側、見て見ぬふりをした側、それぞれの葛藤や痛み、後悔が心に流れてきて涙が流れるのです。

私は小学生の時、5歳下の聴覚に障害を持つ男の子と仲良くなりました。私はその男の子と話したくて、指文字を覚えました。指文字は手の形を文字に対応させた視覚言語です。「あ・い・う・え・お」と一文字ずつ、指で文字を表現していきます。会話ができるようになったときはとてもうれしかった。その男の子と行動するようになって気が付いたのは、周囲からの視線でした。ただ、会話をしているだけなのに見られるんです。子供ながらにその視線の意味がわかり、悲しくなったりもしました。

色々な漫画やドラマで、様々な題材が扱われます。しかし、物語としてみて感動しているだけで、身近におきたら、関係ないフリをしてしまう。ドラマの中の登場人物たちと同じように、その人達も葛藤しているんです。それを忘れないようにしていきたいなと思うのです。

「感動」は、心が私たちに話しかけているんです。自分はどんなことがうれしいのか、悲しいのかを。たくさん感動して心と会話していきましょう。そして、その感動を生活に生かしていけたら素敵ですね。