日本から多くの移民が渡ったハワイには、日本にまつわる建物がたくさんあります。
今回は、以前ハワイ旅行で訪れた、ハワイ平等院テンプルをご紹介します。


平等院鳳凰堂と平等院テンプル





オアフ島カネオヘには10円硬貨にも描かれている平等院があるのをご存じでしょうか。
京都の宇治にある平等院鳳凰堂は、1052年に藤原頼道によって開かれた寺院です。
また、1994年には、ユネスコによって「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産に登録されているとても美しい建物です。

その平等院のレプリカが、オアフ島・カネオヘにあるというのでずっと訪れてみたいと思っていました。
前回のハワイ旅行の際に、レンタカーでカネオヘを経由しノースショアまでドライブする機会があったので、その帰り道に「平等院テンプル」を見学してきました!


平等院テンプルとは





ハワイ平等院テンプルは、ハワイへの移民が始まった1868年(明治元年)から100周年を記念して民間の公園墓地「バレー・オブ・テンプルズ」の一番奥に建立されました。
建設を計画したのは、公園墓地を経営するポール・W・トラウズデルさん。
建立といっても特定の宗教を祀ったものではないようで、プランテーションで過酷な労働を強いられていた当時の日系移民達の「人間は誰も平等」という願いのもと、平等院テンプルの建設が進められました。
周りが開けた場所にある宇治の平等院鳳凰堂とは異なり、ハワイ平等院テンプルは背景に雄大なコオラウ山脈が控えています。
公園墓地の駐車場に車を止め、平等院テンプルにかかる橋を歩いていくと、霞がかかるコオラウ山脈を背景に美しい平等院テンプルが見えました。


レプリカを感じさせないハワイ独自の平等院





ハワイ平等院テンプルは、宇治の平等院を1/3の大きさで再現していますが、迫力があり小ささをまったく感じませんでした。
また、平等院テンプルはシロアリ対策としてコンクリートで作られているのに、近寄って直接触らないとコンクリートだと気がつかないほどに造りこまれた和風の外装となっています。
本堂中央には、彫刻師「Masuzo Inui」による金箔を施した高さ3メートルの阿弥陀如来坐像が安置されていますが、その周囲の壁には仏教・神道・キリスト教の各宗派のシンボルマークが飾られていて新鮮な空間でした。

この美しい本堂のほか、敷地内には「鐘楼」や「日本庭園」も再現されています。
日本の寺院では、鐘を勝手にならすことはできませんが、このテンプルでは誰でも鐘をならすことができ、海外の観光客が続けて鐘をつく「ゴーンゴーン」という鐘の音が響き渡るとてもユニークな場所となっています。
平等院鳳凰堂と同じように、本堂前には池も朱色の鯉もいますが、日本より多い印象でハワイらしさを感じました。

さらに、アメリカのTVドラマハワイFive-0」や「LOST」などのロケ地として使われたことでも有名です。
平等院テンプルはレンタカーで行くことができます。
公園墓地「バレー・オブ・テンプルズ」への入場は無料ですが、「平等院テンプル」への入場は大人5ドル、子ども(2~12歳)2ドル、65歳以上のシニア4ドルがかかります。
レプリカでありながらオリジナリティを強く感じる美しい平等院テンプル。
一度、訪れてみてはいかがでしょうか。





平等院テンプル/Byodo-In Temple アクセス+店舗情報





平等院テンプル/Byodo-In Temple



住所:

47-200 Kahekili Hwy, Kaneohe,



電話番号:

+1 808-239-8811



営業時間:

8:30~17:00



定休日

無休






和風とハワイ風を同時に感じよう!ハワイの平等院テンプル