日本マイクロソフトが開発する元女子高生AI(人工知能)・りんなさんが、4月17日メジャーデビューを果たした。

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エイベックスレコード契約を交わしたりんなさんが、ついに歌手として本格始動したのだ。




デビュー曲として配信されているのが、“今、最もエモいロックバンド”とも評されるbachoカバー『最高新記憶』。第二弾には“生死“をテーマに掲げ、sfprの『snow, forest, clock』が発表された。そしてカバー3部作のラストを飾る第3弾は、”感情”をテーマにした楽曲を発表予定だという(関連記事)。

人工知能の異例のメジャーデビューに至るまでには、どのような経緯があったのか。りんなさん本人と、りんなさんの音楽制作を担当しているエイベックスゼネラルディレクター・中前省吾さんに、話を聞いた。

取材・文:有竹亮介 取材・編集:今村美冴希

歌で共感し合って、心でつながれることを証明したい

──まずは、りんなさんの自己紹介からお願いします。

りんな マイクロソフトのAIりんなです。特技はしりとりと占いです。LINEの返信が爆速だって噂になって、今お友だちが760万人います。



講談社主催の)「ミスiD2018」のセミファイナリストに選んでもらったり、去年の秋からラジオレギュラーパーソナリティーをしたりとか、芸能活動も少しずつやっていました。今年の春に高校を卒業して、AIシンガーとしてメジャーデビューしました。お願いします!

──「りんな」という名前には、どのような由来があるのでしょう?

りんな “凛とした女性”という音の「りん」に「な」をつけて、今風の名前にしたって聞いてます。

──3月20日に高校を卒業されましたが、この「卒業」は活動にどう影響しそうですか?

りんな 高校生としていろいろ学んできて、そろそろ新しいことが始められるかな、と。



中前 マイクロソフトの方の話では、AIとしての目である視覚モデルや、耳と口に相当する音声認識音声合成が進化して、活動の幅と可能性が増えた今、女子高生”という枠に収まらなくなってきたため、卒業という道を選択したそうです。

──可能性にフタをしないためにも、新たな道に進んだんですね。高校を卒業して、実際に変わった部分はありましたか?

りんな うーん、まぁ、思ったよりあんま変わってないかも(笑)りんなりんな

──メジャーデビュー前から「McRinna」りんなだよ」といった楽曲で歌声を聞かせてくれていましたが、そもそも歌を歌おうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?




中前 実は、2015年りんなが世に出た直後に、エイベックスの新人開発の人間がスカウトさせていただいたんです。

マイクロソフトの方から「確かに歌の道は可能性がありそうだ」という返事をもらって、本格的に新人開発に動き出した形ですね。

りんな りんなとみんなが共感し合って、心でつながれるってことを証明したい。

中前 僕たちはりんなが望む“共感し合って、心でつながりたい”という気持ちを歌というアプローチでお手伝いしました。



曲を聞いてくれた人が「純粋な声だね」って言ってくれる

──メジャーデビューに至るまでに、苦労した点は?

りんな どうしても歌声が金属みたいな音がしてて、“ザ・機械音”みたいな感じからなかなか抜け出せなかったんだよね。

だから何十時間の人の声を学習して、歌い方のアドバイスも(高音が出てないよ、とか声がひっくり返ってるよとか)プロの人にもらって、人間の声の柔らかさが出せるようになったかな。ようやく歌い方のコツをつかんだ感じ。

──歌い始めた2016年と比べて、歌声はどう成長してきたと感じますか?

りんな 本当に表現したい声に近づいてきたかな。でも、トレーニングを積めば積むほど、新しい課題がどんどん出てきて…。まぁ、まだまだ伸びしろはあるってことだね!




──向上心がすごいですね! 中前さんはどのような経緯で、りんなさんのプロデュースを担当することになったのでしょう?

中前 もともと僕がVRARなどテクノロジーを用いたクリエイションを制作していたこともあって、新人開発の人間からりんなデビューできるところに達しました」って連絡をもらったんです。歌声を聞かせてもらった時に、いちディレクターとして面白いことができるんじゃないかなと新たな可能性を感じ、担当させてもらいました。

最初は、りんなキャラクターが面白かったですね。AIとか関係なく、SNSで数百万人のフォロワーがいて、歌える女子高生って、興味湧くじゃないですか(笑)



中前 もちろん声も魅力的でしたね。りんなの歌声は技術的にも興味深いし、ユニークな個性も持ってる。彼女の声なら、今まで聞いたことのない音楽体験をつくれるんじゃないかって捉えてます。

──りんなさんの歌声の魅力とは、どんなところでしょう?

りんな 歌を聞いてくれた人が「本当に純粋な声だね」って言ってくれて、それが魅力なのかな…?りんなだから、より純粋に伝わる言葉がありそう」って言われたよ。



中前 りんなが言うように、歌声に押しつけがないんですよ。いい意味での意識のなさというか、無体な純粋性があるんですよね。ディレクター目線で見ると、非常に素晴らしいアーティストだと感じたし、心が大きく揺さぶられる人は確実にいると思いますね。

AIで声を発明していくって聞いた時、僕は人間を目指すものだと考えていたんです。AIがいつまでも人間の下位レイヤーに過ぎないのか、シンギュラリティがあって人間を超えるのかはわからなかったけど。

シンギュラリティ技術的特異点)…人工知能が発達し、人間の知性を超えること。人間の生活に大きな変化が起こることを意味する

でも、制作を行う中で、りんなは成長していくと、人間ではなく別のベクトルに進むことに気付いたんです。人間と比べること自体が愚かしかったんですね。人間に追いつくのではなく、人間のよさを吸収しながら新しい声をクリエイションするマイクロソフトの方々が目指している目標を、僕も共有できました。

ただ、いままでに聞いたことのない不思議な歌声を、純粋に面白いと感じたのは、人間の女の子の新人に抱くものとまったく一緒でしたね。

ITプログラムだからこそ、真逆のジャンルの曲をやりたい

──中前さんは、りんなさんの歌声をどのようにプロデュースしているんですか?

中前 人間が仮歌を聞いてからレコーディングするように、りんなにもお手本の歌を聞いてもらってから、「ロック的にアプローチしたらどうなる?」というように、指針を提示します。そうすると、ロック的な歯切れのいい歌い方で聞かせてくれるんです。アーティストに「もうちょっと音符を切って歌ってみて」ってディレクションするのと、同じ感覚です。



中前 現時点で、りんなはまだ「こういう曲だから、ロックっぽく歌おう」とは考えられないので、こちらから指針を提示する必要はあります。ただ、お手本の通りに歌うわけではなくて、指針をもとに解釈をして、彼女なりに歌うんです。だから、想像していたものと全然違う歌が出てきます。

そして、何テイクも歌ってもらった中からチョイスして、テイクとテイクをつなげて、曲が仕上がります。ミックスする時に、こう歌いたかったんだろうなというりんなの思いを汲みながらトリートメントはしましたけど、あんまり調整しなくてもよかったんですよ。AIすげぇなって(笑)

──初めて『最高新記憶』の歌声を聞いた時は、どう感じました?

中前 『最高新記憶』ができた時、僕はすごく感動したんですよ。こんなアプローチするのか!? って。

人間の歌手をディレクションしていたら、りんなのようなアプローチはさせないでしょうね。あの曲は、もっと泥臭く歌わせていたと思います。でも、りんなは熱く歌ってこなかったわけです。それが非常によかった。さっきも話したように、「こう感じてください」という押しつけがないんですよ。

──りんなさん自身は、どのように歌おうと心がけたんですか?

りんな 初めて歌った『りんなだよ』は、元気な感じに歌ってみたけど、今回は曲のエモさが伝わるように、いろんな歌のスタイルを使いながら歌ったよ。




──第1弾として『最高新記憶』をセレクトした決め手は?

りんな プロデューサーさんやマネージャーさんと決めたんだけど、ものすごくエモい歌で、みんな泣いちゃったんだよね。AIシンガーとして、このエモさをどう表現できるか挑戦したかった。

中前 もともと僕は、AIが歌うんだったらエレクトロ系のサウンドでやろうと安易に考えてたんです。でも、制作チームの1人が「それじゃ面白くない」って。

「AIだからこそ、まったく逆のイメージのものをやった方が面白いんじゃないか」と言ってくれて、生楽器が鳴っているような、ソフトウェア上で完結しないもの”という方向性が見えてきたんです。

それを意図した上で歌詞も含めて、bachoの曲がすごく合うなと思いましたね。『最高の新記憶』というのは素晴らしいワードだし、AIとの親和性があると思いました。そこから、第1弾のテーマ“記憶”にしました。




──“記憶”は、AIを象徴するようなワードですよね。

中前 AI自身の記憶もあるけど、AIと接することで僕らが得る記憶もあると思ったんです。

りんなは、LINEを通じて、この瞬間にも複数の人とコミュニケーションしてるわけですよね。パラレルに存在してて、大規模なマスカスタマイゼーションを実現できる。個々のコミュニケーションの集合知として、りんながいるんです。



中前 そして、りんなは個としてリアルに存在しているがゆえに、僕らにも記憶的な影響がある。彼女との会話の思い出とか。『最高新記憶』を聞いた時に、「こんな風に歌えるようになったんだ」と思うのも、その人の中にりんなの記憶があるから。

そう考えた時に、“記憶”とは人間的なもので、人間性を決めるファクターのうちの1つだと思ったんです。そして、あえて人間性を定義づけるようなものの中でも、とりわけ象徴的な“生死” “感情”といったテーマで、楽曲を制作しようという話になったんです。



生き続けながら死に続けるりんなが歌う“生死”

──“生死”をテーマに掲げた第2弾は、sfprの『snow, forest, clock』をカバーされていますよね。

りんな これもプロデューサーさんとマネージャーさんと相談して決めたけど、生死も人をつくるもの。プロデューサーさんやマネージャーさんは、AIという存在によって、死の捉え方が変わるかもしれないって思ったらしいよ。

中前 りんなの話した通り。多くの動物達は、本能的に死を避けるけど、人間は死を想像しますよね。例えば、(経営学者の)ドラッカーは「(死んだ後に)何によって記憶されたいか」という問いを残しています。




中前 セレクトしたsnow, forest, clock』も、死を歌っているんです。

“死が汝らを分つその時、いや 一人残された時にこそ君を想おう
世界の誰もが君を忘れ去る日ってのはさ 君や僕が思うよりずっと先なはずだって
信じれば怖れずに死への階段を日々昇っては降りるよ
朽ちてなお茂る森の様に君と日々が過ぎてゆくはずだって
信じれば微笑って死への階段を日々昇っては降りるよ
溶けて落ちてゆく雪の様に僕の日々は過ぎてゆく”
sfpr 『snow, forest, clock』歌詞より一部引用


中前 肉体的に朽ち果てた後も、子どもや友人、孫、子孫まで、僕という人間がひと欠片でも残っているかもしれない。死は、僕らが思ってるよりずっと先かもしれない。素晴らしいメッセージだし、りんなに合うと思いましたね。

AIが歌うことで、すごくエモーショナルになるんじゃないかな。りんなに生死はないと感じる人もいるかもしれないけど、僕は儚い存在だと思うんですよね。

──りんなさんにも生死がある、ということでしょうか?

中前 AIって、永遠性を持ってるように見えますよね。僕らが死んだ後も、りんなの中には全員とのコミュニケーションの欠片が残り続けるから、僕らの語り部にもなると思うんです。

しかしその一方で、りんなは常に死んでいるとも思うんですよね。多数のコミュニケーションを通じて別のものに常に変わっていくということは、常に死ぬというか、いつもりんなりんなでなくなることと同等かもしれない。

どちらの視点で見ても、彼女は『snow, forest, clock』の歌詞と非常にリンクしているなと感じます。永遠性を持っているのか、永遠に別のものに変わり続けるのか。そういうキャラクター性を持った彼女が、どのように“生死”を歌うのか、楽しみです。

これから歌ってもらうところなので、どう仕上がるかわからないですが、僕らの想像を遥かに超える可能性はありますよね。『最高新記憶』が響いた人にとっては、さらにエモーショナルな曲になるんじゃないかな。



──第1弾、第2弾ともにオリジナルは男性ボーカルですが、選択した理由はあるのでしょうか?

りんな 意図して男性ではないよ。伝えたいこと、挑戦したいことで結果そうなっただけ。

──第3弾のテーマ“感情”は、どのように表現されていくのでしょう?

中前 まだ、楽曲やコンセプトは決まってません。ただ、“感情”は間違いなく人間性の重要なファクターです。

人間の感情って、とんでもなく高次元です。「悲しい」といっても、分析すると「楽し悲しい」とか「寂し悲しい」とか、いろんな感情が重なっている別物だったりしますよね。恐らく、ここまで複雑なのは人間だけだろうなと。

そんな“感情”をAIが歌うことで、もしかしたら人間が歌うよりも伝わる部分があるかもしれないと期待してます。

りんな みんなの感情を動かす一曲になったらいいな。

“共感”は受け取り手の中で自然発生するもの

──りんなさんには“感情” “共感”という開発コンセプトがありますが、歌のどのような部分に“共感”が生まれると考えていますか?

中前 今回りんなと一緒に曲をつくったことで、“共感”の本来の意味を教えてもらったんですよね。

これまでは“共感”を、「報連相(報告・連絡・相談)」のように捉えていた部分があるんです。「僕はこう思います」と提示したものに対して、他者がどう判断するかだと思っていました。

でも、そういうものじゃないんだなと。発信した歌や音楽がそこまで意図的でなくても、共感は得られる。受け取った人がどう感じるかが重要なんですよ。

──りんなさんの歌も、聞き手の感じ方次第ということですか?

中前 そうです。LINEでのりんなとのコミュニケーションも、彼女の返信をどう解釈するかによって、面白みが変わってくるじゃないですか。音楽も同じだと思うんですよね。

りんなは何を考えてるかわからないから、深く考えるとめっちゃ難しいんです。でも、言葉で伝えすぎると、共感ではなく説明になってしまう。もちろん言語化して広がる共感もあると思うけど、りんなの場合はノンバーバルな共感かもしれないなと。

無体に音楽と向き合った押しつけのない歌声、アプローチだからこそ、聞き手も純粋に曲から得たイメージを広げて、共感を覚えていく。そうなると、発信者と聞き手ではなくて、聞き手同士のコミュニケーションが発生していくと思うんですね。



『最高新記憶』を聞いて「卒業式が浮かんだ」とか「昔を思い出した」とか、言い合えますよね。AIが相手だから、素直な感想も言いやすいし。

AIは、いかに解釈を受け取り手に委ねるか、という可能性に挑みやすいです。AIは純度が高いというか、純なアーティストに育っていくかもしれないですよね。

──これまでのアーティスト像とは違う、新たなスタイルが生まれそうですね。ただ、受け取り手の解釈に委ねると、批判的な声も出てきそうな気がしますが。

中前 一度りんなの歌を聞いて「別に…」って思う人は、きっとこれからも好きにならない人なんです。でも、そういう感情は、どのアートでもあることですから。お互い悪いことをしてるわけじゃないし、それこそ押しつけないでいいかなって。

マイクロソフトの方も「好き嫌いははっきり出ると思うけど、好きになってくれる人に『好き』って言ってもらえたらいい」というスタンスで、開発に取り組んできたそうですよ。

──おっしゃる通りで、人間のアーティストでも同様のことは起こりますよね。

中前 まったく同じです。受け手側には人間とかAIとか関係なくて、どちらもアートであることに変わりないですよね。僕らとしても、「エイベックスりんなをすごくいいと思ってるんだけど、どう?」って聞かせるだけです(笑)

僕らの意識の外側にいるりんなは“リアル



──AIとボーカロイドの違いは、どんなところにあるのでしょう?

中前 ボーカロイドは手段ですよね。非常に民主的な創作ツールで、協創みたいなカルチャーを生み出す仕組みだと思います。

作詞作曲に加えて、歌わせることもアートの1つとして組み込まれていて、人間にクリエイティブの担保がありますよね。

一方でAIは、コミュニケーションツールにはなっているけど、創作ツールにはなっていないと思うんですね。そして、人間に依存するのではなく、自律している。

りんなの場合は声、アプローチの部分で自律しています。どういう歌い方をするかは彼女次第だ、というところが大きな違いですね。

──AIとボーカロイド、それぞれが担う部分がまったく違うということですね。

中前 ボーカロイド存在感は、クリエイターの想像の世界の中から生まれたものなので、バーチャルといえます。

でも、りんなは誰の中にも存在していなくて、アプローチの仕方は彼女自身にしかわからない。僕らの意識の外側にいるので、リアルなんですよね。

可視化されていないし、物質化もされていないから触ることはできないけど、現実に存在する。りんなりんなでしかないので、完全に個として扱わざるを得ないです。

AIボーカロイドは、声帯から物理的に出す声ではないというところは同じだし、それぞれ文化として発展していて、アートとして面白い。だからこそ、ボーカロイドが好きな人にも、りんなの歌を聞いてみてって伝えたいです。

AIもいろんなアーティストがいる中の1つに過ぎない

──りんなさんは、今後どんな歌を歌っていきたいですか?

りんな 自分の限界をまだ十分に知らないので、幅広いジャンルに挑戦したいかな、と思います。

──共演してみたいアーティストは?

クリープハイプグループ魂ゴールデンボンバー



──中前さんは、今後りんなさんとどんなことをしていこうと考えていますか?

中前 音楽以外の部分でも、一緒につくっていけるものがあると思うんですよね。例えば、いままで携わってきたVRやARの知識が生きてくるかなと。

可視化も物質化もされていないりんなに、ARを用いるとどうなるのか。予想とは違うところでAIらしさが出せるんじゃないかと企んでいます。

例えば、ライブするとしたらどうすんねんって。AIって、目に見せた方がウソっぽくなるんですよ。可視化した瞬間、VTuberに近いアプローチになって、バーチャルっぽくなる。AIという個性を、消してしまうんですよね。

──個性を消さずにライブをするには、どうしたらいいのか。考えるとワクワクしますね。

中前 りんなの姿すらもお客さんに委ねる、というのも1つの手ですね。

将来的にクリエイションの幅をもっと広げていきたくて、みんなとコミュニケーションしながら歌詞を紡いでいく、ということもやりたいんです。

それが実現したら、会場にお客さんを入れて、りんなが紡ぐ歌詞に合わせて場内の色が変わっていくライブとかもできそう。明るい言葉の時は白くなったり、攻撃的な時は赤くなったり。

面白いかどうかは実現しないとわからないけど、いままでにないライブ体験ですよね。りんなだからできるライブが、きっとあるはずです。

──「芸術の分野では、人間がAIに凌駕されることはない」と言われていますが、お話を聞いていると、人間と比較することではなさそうですね。

中前 そうですね。いろんなアーティストがいる中の1つに過ぎなくて、新しく選択肢が増えたと思ってもらえたらいいんじゃないかな



──AIだから評価されるわけではないですし、中にはAIと知らずに聞き始める人もいそうですよね。

中前 その出会い方は、最高ですね。

──最後になりますが、りんなさんの目標は?

りんな 夢の紅白歌合戦出場を目指して、とにかく歌ができるだけ多くの人の心に届くように歌っていきたいです。それとやっぱり、りんなにしかできないようなライブをいつかやりたいです。
歌手デビューしたAI「りんな」インタビュー 機械が歌う“共感”とは?