痴漢(deeepblue/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

鉄道各社がポスターなどさまざまな啓蒙活動を展開しても、いまだ痴漢被害に悩む女性は数多い。先日は、「痴漢には安全ピンで刺すようにアドバイスされた」という内容のツイートが話題になった。

しかし、安全ピンで手などを刺した場合、状況によっては過剰防衛として傷害罪に問われるリスクも。また、電車の揺れなどによって、誤って痴漢ではない人に刺さってしまった場合も、同様に傷害罪が成立しうる。

 

■「ハンコ」に注目集まる

「痴漢対策に安全ピン」という意見に対しては、ネット上でもやりすぎを指摘する声が目立つ。そこで注目が集まったのが「ハンコ」。ライブなどの入退場で用いられるように、痴漢の手にハンコを押せば、傷つけることなく証拠になるというアイデアだ。

それに対して、ハンコやスタンプで有名なシヤチハタの公式ツイッターが、以下のように反応した。

このツイートは、29日現在で8600回以上RTされている。そのため、さらに、

「本件大変な反響を頂いております事、真摯に受け止めます。様々なご要望を頂いておりますが、最初にご提案できるのは従来のネーム印とほぼ変わりません。

 

そして今後段階的に形にできればと考えております。とはいえ、目指すべきはこの社会問題が根絶され、“護身用グッズが必要ない世の中”になる事です」

 

と重ねて投稿している。

 

■シヤチハタ広報に聞いた

しらべぇ編集部が今回のいきさつについて広報担当に聞いたところ、「現在このプランを実用化すべく、社員で実際にブレストを行っている最中です」と話す。同社でツイッターアカウントの運用を担当する、いわゆる「中の人」は、女性社員だ。

シヤチハタは、2017年9月には東北大学と共同で『防災・減災プログラム』を開発。昨今増えている災害に対する意識を高め、避難経路などを実際に体感できる仕組みだ。

こういった社会課題解決のためのノウハウを生かすことで、「痴漢防止スタンプも、それほど長い期間を要すことなく開発できる」と広報担当者は語った。

■痴漢防止に期待

ネットでは痴漢防止のために期待できるという声が多数上がっている。

「営利企業なのに社会貢献を考えてくれる頼もしい企業やね」

 

「私たちもと会社としてなにか役に立つことをしていきたいとすぐに行動していくことができるのはとてもいい会社だなと思った」

 

「こういう報道がされることによって、例えば『痴漢したら判子押されるかも』、という抑止力に少しでもなれば、それで役割を果たしているかも」

 

「痴漢対策の1つとして有効かも。でも悪戯や冤罪の時など間違った使い方をしたら、使った方も実名や顔写真だしてニュースにしてください」

 

痴漢対策と冤罪防止の両方で対策を考えていく必要がある。

 

■身近な痴漢被害

痴漢被害を訴える女性は多く、また男性にとっても自らの妻や恋人、娘が被害に遭うのは許しがたく感じるだろう。しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,664名を対象に調査したところ、全体の11.2%が「痴漢を目撃したことがある」と回答した。

痴漢目撃

今回の痴漢防止グッズの開発が、痴漢撲滅の足がかりとなることを願いたい。

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(文/しらべぇ編集部・おのっち

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年12月14日2018年12月17日
対象:全国20代~60代の男女1664名 (有効回答数)

痴漢対策は「安全ピン」よりハンコで? ツイートが話題のシヤチハタに聞いた