X-MENシリーズ最新作『X-MENダークフェニックス』(6月21日公開)の題材となったコミックダークフェニックスサーガ」は1980年に出版され、現在のアメコミ界全体の隆盛の礎となった作品だ。今回、原作ライタークリスクレアモントとルイーズ・サイモンソンの2人が、昨年逝去したマーベルコミックの“顔”スタン・リーと“ダークフェニックス”の誕生秘話を語る特別映像が到着した。

【写真を見る】スタンのお気に入り“ダーク・フェニックス”の原点!原作コミック「ダーク・フェニックス・サーガ」

主人公ジーングレイが“恵まれし子らの学園”に足を踏み入れるシーンから始まる映像は、本編と原作コミックの各シーンが交互に映しだされていく。クリスクレアモントはコミック原作を執筆するほか、フェニックスウルヴァリンなどX-MENの多くのキャラクターを制作した。「X-MENの物語を書く時、いつも目的を決めていた。『ダークフェニックス』ではまず、ジーンが自分の巨大な力に葛藤する」と、ジーンが“ダークフェニックス”へと突如覚醒し、仲間であるX-MENとの間で苦悩する姿を描いたと切り出す。さらに原作執筆、編集を務めたルイーズ・サイモンソンに「僕がスタン・リーに学んだ事は、『行動は結果を伴う』」と、スタン・リーについて語る場面も。

原作「ダークフェニックスサーガ」は、クレアモントが「常に目指したのは、彼女の能力を見せつけ最後に世界を救わせる。彼女をチームの中心に据えて、スコットサイクロップス”にも重要な役割を」と語るように、ジーンの恋人サイクロップスの葛藤を中心に物語が展開する。サイモンソンも「彼は人物を中心に描く。私も同じだから、気が合うの」と同意を示す。さらにクレアモントは「一番大切なのは、キャラクターを創る事。彼らがどれだけリアルか、読み手がどれだけ感情移入できるかが重要だ」と、特殊能力を持つミュータントが題材の一見共感性のない物語が、キャラクターによって共感できるドラマになるのだと語る。

「学生の時マーベルに入った。(漫画家)アル・ジャフィーと知人で、彼に『コミックは好きか』と聞かれた」と振り返るクレアモント。その後すぐにスタン・リーから電話をもらい、驚いたという。「『マーベルで働くか?』と聞かれ『はい』と答えた」。そしてスタン独自の “締切厳守”“良い物を書く”“俺の邪魔をするな”という 3つのルールがあったことを告白。「その2つ守れば十分だった」

制御不能で強大な“ダークフェニックス”の力を前に葛藤するジーンだが、「彼女は自分が唯一できる、償いの方法を選択する」と、彼女の下した“決断”を見届けてほしいと言うクレアモント。「『ダークフェニックス』は、誰の心にもある闇の部分だ。だからこそ楽しめる」。サイモンソンは「スタンがジーンを好きなのは、試練の中で彼女が強く成長するから」だと語った。

スタン・リーのお気に入りキャラクターと明かされたジーンがついに主役となる『X-MENダークフェニックス』。公開に向けて一層期待が高まる。(Movie Walker・文/編集部)

昨年逝去したスタン・リーにまつわる秘話が明らかに