今も語り継がれる名車、カワサキ Z1 / Z2。今年3月に、川崎重工モーターサイクルエンジンカンパニーは、Z1 / Z2のシリンダーヘッドの再販を決定した。開発のさなかにあると思われるこのヘッド、今回、とあるところに極秘の写真が掲載されているとの情報が……!

カワサキ 900 SUPER4 。通称Z1。750版のZ2と合わせ数十万台が世に出た名車

 バイク乗りならだれもが知るカワサキの名車であり、広く言えばホンダCB750とともに日本のお家芸ともいえる並列四気筒のトレンドを生み出した「Z1」(正式名称900 SUPER 4)。1972年に登場したZ1は全世界で○○万台を売り上げ、いまでも数多くのレストア車が完全稼働している。さらに日本国内用にボア×ストロークをダウンしたZ2(正式名称750RS)は、国内ではゼッツーの愛称で親しまれ、やはり今でも熱烈なファンがいる名車だ。

 しかし発売から約50年もたてば、さすがに機械的な寿命を迎える部分も多くなってくる。「それでもZに乗りたい!」そんなオーナーたちの声に耳を傾けたわれらが川崎重工は、今年3月、なんとZシリーズシリンダーヘッドを純正部品として再生産する決定を下したのだ。発売は今秋。まずは1000個限定ということで、値段次第では瞬殺とのうわさも流れている。

h2いまなぜシリンダーヘッドなのか
銀色の半円状の部分はヘッドカバー。その下の黒い部分から空冷フィン5枚目までがシリンダーヘッドと呼ばれる部品
h2これって見せていいものなの!?

 掲載元はフェイスブック。……あれ? よくみると投稿元は、「川崎重工モーターサイクルエンジンカンパニー」本体のフェイスブックではないか……?

 目を皿のようにしてみれば、ほんのりヘッドの形状が想像できるこの金型写真、川崎重工M&Eカンパニーの投稿コメントによれば、フィン形状や、半球形の燃焼室構造がモールドされているのがわかるという。さらに作成時の液体金属の流れなどが入念に計算されているとのことだ。

 いままで、川崎重工M&Eカンパニー本体からコンシューマー向けのモーターサイクル関連商材が販売されたことはなかった(すべて販売会社であるカワサキモータースジャパン通し)。そしてさらに、このようなちょっと見たことのない内部の極秘制作工程が公開されることは決してなかった。

最近ワクワクするマシンや取り組みをリリースし始めた感のあるカワサキ。内部に、我々エンドユーザーに向け情報を発信する新たな組織ができたのかもしれない。そんな勘繰りをしてしまうほど、この情報はレアなものなのだ。