中国メディア・東方網は30日、日本に数多く存在する調味料のなかで特に醤油について「日本人にとって命の次に大切なもの」であるとする記事を掲載した。

 記事は、「和食は醤油に始まり、醤油に終わる」という言葉が日本に存在すると紹介。日本料理を作ったり食べたりする際、醤油は欠かすことのできない調味料の1つであるとしたうえで「この一見取るに足らない醤油が、どうして日本の美食を支える命と言うべき存在になり得るのか」と疑問を呈した。

 その答えとして、日本料理は食材の鮮度や素材そのものの味を引き出すことが特に重んじられていることから旨味を引き出す調味料が重宝され、その中でも醤油がとりわけ重要な役割を担っているのだと説明した。

 そして、日本の醤油はその製造技術から本醸造、混合、混合醸造に分かれると紹介。本醸造は大豆、小麦を主原料とし、微生物の力を借りて自然に発酵、熟成するものであり、添加物を全く加えない一方、混合と混合醸造はアミノ酸液を添加して旨味を出しており、本醸造醤油が全体の80%以上を占めているとした。

 また、色や味の違いから白醤油、淡口醤油、甘口醤油、濃い口しょうゆ、再仕込み醤油、溜まり醤油などに分けられ、地域や用途ごとにそれぞれ適した種類の醤油が用いられることを説明した。

 記事は、「この調味料は日本人の味蕾を数百年制服し続け、煩雑な調理方法を簡略化するとともに、食材に不可思議な変化を加えるのだ」と日本の醤油を評したうえで、日本人にとって最高のごちそうは「お茶碗1杯の醤油かけご飯」かもしれないと結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本人にとって命の次に大切なもの、それは「醤油」だ=中国メディア