元パイレーツの右腕が古巣の死球に…“故意”だと主張「間違いない」

■パイレーツ 7-2 レッズ(日本時間30日・シンシナティ

 29日(日本時間30日)の本拠地パイレーツ戦でレッズデビッド・ベル監督が退場処分を受けた。主砲のエウヘニオ・スアレス内野手に対するパイレーツ右腕ホルムズの死球が故意だったとして、審判に猛抗議。退場を命じられ、試合後には相手やメジャーリーグ機構(MLB)への怒りをぶちまけたが、2016年までパイレーツに所属し現在はレッズプレーする右腕も「(故意死球に)間違いない」と指揮官に同調している。

 パイレーツが7-0とリードして迎えた8回、右腕ホルムズが投じた内角高めへの95マイル(約153キロ)の初球が、先頭スアレスの左手付近に当たった。試合の勝敗がほぼ決まっていた場面だったこともあり、スアレスは痛みに顔を歪めながらも怒りを露わに。一塁まで向かったものの、代走を送られて交代となった。その後、ベル監督が球審に猛抗議して退場を告げられると、場内は騒然となった。

 現役時代にはマリナーズイチローの伝説の「レーザービーム」送球を受けた三塁手としても知られるベル監督。試合後の監督会見では「彼らが故意にそうしてくる(死球を当てる)と、我々は分かっている」「あのチーム(パイレーツ)はわざと選手にぶつけてくる。それはわかっている」などと主張し、「選手を守るために、私ができることをしたということ」と猛抗議の理由を明かしていた。

 そして、選手も指揮官の主張を“支持”している。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」は、今回のプレーについて特集を掲載。4月上旬にパイレーツのクリスアーチャー投手が打者の背中を通過するボールを投げたことから、両軍計5人が退場する乱闘騒ぎになった“事件”についても振り返っている。

MLBが間違いなく調査することになると思うよ」

 その上で、死球に関して故意だったかどうかを証明するのは難しいことではあるとしながら、元パイレーツのジャレッド・ヒューズが今回の死球に関して「ベル監督の批判を全面的に支持した」と言及。2011年から2016年までパイレーツに所属していた現レッズの右腕は同紙に「そうだね、間違いないよ。僕があのチームプレーした時もその光景を見たことがあるかって? あるよ」と明言している。

 記事では、2012年以降でパイレーツの投手は494人の打者に死球を与え、その数はWソックス(502人)に次いで2位、レッズは3位(470人)であると指摘。さらに、今シーズンのこれまでのパイレーツ-レッズ戦では10試合で、8つの死球が記録されているというデータも紹介。ヒューズは「シンシナティとピッツバーグには、元々ライバル関係があると思うよ。だけど、怪我のリスクがあるとなると、健全なライバル関係ではないよね」とも話したという。

 両チームの対戦で死球が多いことは、選手の間でも話題となっているようだ。ヒューズ自身はパイレーツ時代に5人のレッズの打者に当てているといい、そのことについては「僕がここに来た時に、ここにいる多くの人たちに最初に話したことの一つが、その件だったよ。当然だけどね。けど、その死球は偶然だったんだ。変化球によるものも少しだけあったからね」と認めたという。ただ、この日のホルムズの死球については“悪質”だと考えているようで、「けど、あのイニングの初球(ホルムズの死球)に関しては、MLBが間違いなく調査することになると思うよ」と同紙で語っている。

 同じナ・リーグ中地区でライバル関係にあるレッズとパイレーツ。今季の対戦もまだたくさん残されており、さらなるトラブルが起こらなければいいが……。(Full-Count編集部)

パイレーツ戦で審判に猛抗議したレッズのデビッド・ベル監督【写真:AP】