韓国の英雄パク・チソン“超え”を懸けて1日のCL決勝でリバプールと対戦

 トットナムは現地時間1日、クラブ史上初の決勝進出を果たしたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で同じプレミアリーグ所属のリバプールと対戦する。韓国の英雄MFパク・チソンに続く韓国人史上2人目のCLファイナリストとなるFWソン・フンミンは、試合に出場したうえで大会制覇となれば母国初の快挙となる。韓国メディアは「真のワールドクラスと認められる絶好の機会」と報じている。

 トットナムグループBバルセロナに次ぐ2位で通過すると、ラウンド16でドルトムント(2戦合計4-0)、準々決勝でマンチェスター・シティ(2戦合計4-4/アウェーゴール数で勝利)、準決勝でアヤックス(2戦合計3-3/アウェーゴール数で勝利)と次々と強豪を撃破。1882年のクラブ創設以来、初のCL決勝進出を果たした。

 ソン・フンミンは今季、負傷がちなイングランド代表FWハリー・ケインに代わってエースとしてチームを牽引してきたが、今回のCL決勝は自身の名を歴史に刻む大きなチャンスだ。韓国人選手としては、マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元韓国代表MFパク・チソンがCL決勝に3度進出しているが、ピッチに立った2008-09シーズン、10-11シーズンはともにバルセロナに敗れ、チームが優勝を飾った07-08シーズンはベンチ外だった。つまり、ソン・フンミンが試合に出場するとともに、CLのタイトルを獲得することになれば、韓国史上初の快挙となる。

 韓国テレビ局毎日放送」は「世界最高の舞台で主人公になることができるか」と題し、「初のチームタイトルは、“真のワールドクラス”と認められる絶好の機会だ」と言及。香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」も「ソン・フンミンがアジアサッカーの歴史を切り開く」と見出しを打ち、「彼がアジア初の“本物のスーパースター”となるのか、歴史を作るかどうか興味が集まる」と報じている。

 世界最高峰のプレミアリーグで確かな地位を築いているソン・フンミンだが、自身初のチームタイトル獲得でさらなるステップアップを果たしたい。(Football ZONE web編集部)

トットナムのFWソン・フンミン【写真:Getty Images】