成功者と呼ばれる人たちはみな、自分の力だけで成功しているわけではありません。
その過程では、必ず「運」を味方につけています。

『「運がいい人」になるための小さな習慣』(アスコム刊)の著者サチン・チョードリー氏は、成功者を観察し、彼らに共通する思考と行動のパターンを見つけ出したそう。そして、それを「習慣」として日常に取り入れることで運を味方にし、成功することができたといいます。

コンサルティングや投資セミナーなどさまざまなビジネスを手掛け、「カンブリア宮殿」などメディアにも数多く出演、世界三大投資家ジム・ロジャーズ氏とも交流を持つサチン氏。

その華々しい成功の秘訣である「1分の習慣」は、わずかな視点の変化によって、誰でも、今すぐ実践できるものだといいます。

表紙

■運がいい人に共通するポイントと「習慣化」のメソッド

習慣とは、思考や行動をルール化することだとサチンさんは言います。
若き日のサチンさんは、成功者たちに共通する思考と行動のパターンをルール化し、日常に落とし込むためにリスト化していったのだとか。そしてそのリストを眺めたときに、愕然としたといいます。
なぜなら、どれも簡単で、それこそ1分でできることばかりだったからです。

・運がいい人は「可能思考」で考える

成功者は常に、「どうすればできるのか」という可能思考で考えます。そのためにサチン氏が実践する習慣の1つが「ネガティブの断捨離」。ゴシップだらけのワイドショーは見ない、定期的にSNSの友だちリストなどを見直しネガティブな気持ちになる人を削除するなど、日常の中に無意識にひそむマイナスの要素を排除していくのです。

・運がいい人は「コンフォートゾーン」を飛び出す

慣れ親しんだ居心地のいい場所は、人を成長させません。運を味方にするためには、「コンフォートゾーン」を飛び出し、自分を磨ける環境に身を置くことが欠かせません。「気になるイベントは迷わず参加ボタンを押す」「若い人のスマホを見せてもらう」などの習慣で、常に刺激を受け続けることができます。

・運がいい人は「PDCA」ではなく「DCAP」

運がいい人は、行動を重視します。そのため、PDCAサイクルの中でも、優先すべきは「Do(実行)」と「Check(評価)」。平行して「Act(改善)」しながら、「Plan(計画)」を作り上げるのです。こうした今の時代に必要なスピード感は、「迷ったらYESと答える」などの習慣で身につきます。

・運がいい人は「成功環境」をつくる

成功への近道は、成功者と付き合い、自然とその成功メソッドやよい運の影響を受けることです。ワンランク上の「成功環境」に身を置くことが、あなたの運を引っ張り上げる秘密。まずは、あなたが憧れ、目指す人物をランチに誘ってみましょう。

・運がいい人は「お金への罪悪感」をすてる

多くの日本人が持つ「お金を稼ぐこと」への罪悪感。これは、「生きたお金の使い方」をすることで払拭できるといいます。たとえば、タクシーは他の交通手段より割高ですが、自分だけの「空間と時間」を買うと考えれば費用対効果は決して低くありません。わずかな視点の変化で、無駄づかいが生きたお金の使い方に変わります。

・運がいい人は自分の「ファン」をつくる

サチン氏いわく、ビジネスのセオリーは「B to F(ファン)」。ファンを増やすことが鉄則であり、これは個人にも当てはまるといいます。そこで大切なのが「ギブ思考」。ひたすらギブし続けることで受け取る「信頼」こそが最大の「テイク」となり、自分のファンを増やすのです。

・運がいい人は日常を「ルール化」する

見落としがちな毎日の習慣にも意識を向け、運気を上げるための新しいルールを設けましょう。たとえば、朝のうがいとシャワーでメンタルを切り替え、体重計に乗ることで体の状態を知る。多くの成功者は一日を快適に過ごすために、この「朝の3点セット」を習慣にしています。

・運がいい人は「神様」「ご先祖様」を味方にする

成功者ほど信心深く、神社へのお参りを欠かしません。神様やご先祖様のご加護を受けているという自信が思考と行動を変え、運を引き寄せます。神社の前を通るときは、必ず足をとめて一礼しましょう。そんな簡易的な参拝でも、神様はちゃんと見てくれているのです。

同書では、こうした「1分の習慣」が40個も紹介されています。
その1分を積み重ねることで、確実に「運がいい人」になることができるのです。

運は自分でつくりだすもの。
それが理解できれば、仕事、人間関係、恋愛、お金など、すべてにおいて理想の人生を手に入れることができます。
メディア出演も多く、多数の本を執筆してきたサチン氏ですが、同書はこれまでの著作とは一線を画す、誰でも、すぐに実践できる超実用的な一冊といえるでしょう。

(新刊JP編集部)

成功者が実践! たった1分で「運」を味方にする「小さな習慣」とは?