映画「長いお別れ」の公開記念舞台あいさつ6月1日に都内で行われ、蒼井優、竹内結子、松原智恵子、北村有起哉、蒲田優惟人、中野量太監督が登壇した。

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本作は、日本アカデミー賞ほか国内映画賞34部門を受賞した「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016年)の中野量太監督が、直木賞作家である中島京子の同名小説を映画化。

父の70歳の誕生日、久しぶりに帰省した娘たちに厳格な父が認知症になったという事実が母から告げられる。ゆっくり記憶を失っていく父との別れまでの7年間。それは、思いもよらない出来事と発見に満ちた日々だった。笑って泣いて、前に進んでいく家族たちの姿を描いている。

父・昇平役の山﨑努は舞台あいさつを欠席したが、「昇平さんと僕は同年齢です。彼と共に暑い一夏を過ごしました。今、『ゆ~っとするんだな』のシーンを思い出しています。皆さんもときどき芙美のように『ゆ~』っと寝転んでください。今日のご無礼、お許し下さい』という手紙が届けられた。

それに芙美役の蒼井は「山﨑努さんの著書『俳優のノート』を10代の最後の方に買って、それに一生懸命線を引きながら読んで学んできて、こうして10年以上のときを経て大先生と共演できた感じがした」と山﨑との初共演にしみじみ。「自分にとって意味のある作品になりました」と感慨を口にした。

作品について、中野監督は「作品全体の中で、家族を通して父・昇平を際立たせている構成だが、一カ所だけお父さん目線が入っています。そこがいいシーンになっていると思うので、注目して」とアピール

松原は「中野監督からは階段掃除の仕方など、日常のことをたくさん教わりました。これからも丁寧にお掃除いたします。そしていい二人の娘にも囲まれて、楽しい撮影ができました」と感謝を込めた。

蒼井は「東家の家族のお話ですので、それぞれの登場人物の目線に立って見ても成立する作品。自分が一体誰目線になるのかを楽しんでほしい」と言い、竹内も「映画を見ながら、家族っていいなぁと思った。この作品を見て誰かの顔を思い浮かべる瞬間があると思う。その瞬間があることを楽しみにしています」と笑顔に。北村は「どのように役作りをしたのか、山﨑さんに聞きたかった。家族からどんどん記憶が離れて、忘れていく模様が絶妙です」と大先輩の熱演に舌を巻いていた。

最後に中野監督は「山﨑さんが試写を見た時に、『媚びずに堂々とした立派な映画だ』と言ってくれました。それがとてもとてもうれしかった。この作品はそういう映画です。笑って泣けて、認知症を扱った今までにない映画になりました」と完成に胸をはっていた。(ザテレビジョン

映画「長いお別れ」公開記念舞台あいさつに北村有起哉、蒲田優惟人、竹内結子、蒼井優、松原智恵子、中野量太監督が登壇(写真左から)。山﨑努はパネルで“登場”した