悩む女性(RyanKing999/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

過干渉や暴力・暴言などを子供に働く「毒親」。そうした親を持つ環境で育った人は、大人になってから人生の選択で迷うことも少なくないようだ。

女性向け匿名掲示板『ガールズちゃんねる』では、「毒親育ちの結婚・出産」と題したトピックに注目が集まっている。

 

■結婚願望が持てない

「私は軽度の虐待を受けていました」と切り出す投稿者の女性。家庭環境のこともあり、大人になった今、結婚や出産にあまり興味が持てないのだという。

交際している男性は人柄のいい人なのだが、結婚したらお互いが変わってしまう不安もある。そのため、結婚願望がないと伝えているそうだ。

 

■自分が「毒親」になるかもと…

また、子供は好きなほうではあるが、自分が「毒親」になる可能性もあると考えると、欲しいとまでは思わないという。

投稿者はこうした自身のエピソードを踏まえ、「毒親育ちの方が結婚・出産をどう考えているのか教えてほしいです」と掲示板に質問を投げかけている。

■投稿には「反面教師にした」の声も

今回の投稿を受け、掲示板には、投稿者と同じ考えだというユーザーから共感のコメントが書き込まれている。

「私も虐待されて育ちました。でも1人で生きるには人生は厳しすぎるので結婚はしました。やっぱりあまり恵まれていない幼少期を過ごした夫です。子供は話し合って作りませんでした」

 

「私も結婚も子供も考えてない。負の連鎖は自分のところで断ち切りたいから」

 

「私は毒親を反面教師にした。自分が子供のときにしてもらいたかったことをしてあげて、してほしくなかったことをしない。娘は現在高校生ですが、優しい子に育ってくれています」

 

「親は親。自分は自分って思ってる。私は親のせいで自分の人生を諦めたりしたくない」

 

また、「毒親を反面教師にした」という意見も見られた。

 

■「毒親に育てられた」人の割合は?

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,371名に調査したところ、およそ6人に1人が「毒親に育てられた」と回答した。

毒親

自分の育った家庭環境を考え、結婚・出産をするかどうかについてさまざまな意見が寄せられた今回の投稿。

どのような選択をしたとしても、本人が納得できるのであれば、きっとそれが正解になるのではないだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・音無 まりも

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1371名

「結婚も出産も考えられない」 毒親に育てられた女性の悩みに共感の声