西島秀俊演じる“シロさん”こと筧史朗と、内野聖陽演じる“ケンジ”こと矢吹賢二カップルのほのぼのとした日常と、史朗による手料理が人気を博しているドラマきのう何食べた?」(テレビ東京系)。今作で史朗と賢二の友人カップルで、大ちゃんこと小日向大策(山本耕史)の年下の恋人・井上航を演じているのが、心優しい爽やかな料理人から不良高校生まで幅広く演じている磯村勇斗。

【写真を見る】航は金髪の美少年・ジルベールとは程遠い?

今作では、年上の彼氏・小日向アイスクリームを買いに行かせるなど、わがまま放題にも関わらず、小日向にかつての少女漫画に登場する金髪の美少年・ジルベールとして溺愛される航を好演している。

■ ジルベールを検索してみたら、全然違うし

――最初によしながふみさんの原作漫画で、航を見たときの印象を教えてください。

無精ヒゲで髪はボサボサ、服も不思議な動物のキャラクターものを着ていたりするので、ヤボったい印象でした(笑)。それでジルベールを検索してみたら、全然違うし!「大ちゃん、こんな金髪美少年を妄想してるの?」と笑ってしまいました。

――しかし、小日向を振り回し、史朗や賢二に鋭い意見を言ったりして、史朗の言葉を借りると“食えないやつ”なんですよね。

そうなんですよね(笑)。あれだけ大柄な大ちゃんを、年下の航が手のひらの上で玉を転がすようにコントロールしちゃう、人を振り回す力がある。一見、ほにゃっとしていますが、冷静な判断ができる観察力の高さも魅力なのかな? そして、いざ喋ると同性愛についてもちゃんと考えていたりして、シロさんたちに的を得たことも言う。わがままですが、センシティブかつ利口な人という印象があります。

――演じるにあたって、準備したことや心掛けたことは?

同性愛者の役は初めてでしたが、新宿2丁目に飲みに行ったこともあったので、人物像などは思い浮かべることができました。でも、航はどちらかというと小悪魔女子っぽいタイプだと思うので、そういう女の子の目線や仕草を観察しました。例えば、ケンジを見るときはちょっとアゴを上げて、“あなたのことは分かってますよ”風の目線ですが、大ちゃんを見るときは上目遣い。また4人で食事をするときは、目線はシロさんとケンジですが、左手は大ちゃんをちょっと触ったり、バシバシ叩いてたりします。

――そんな航ラブの小日向を演じる山本さんの印象は?

山本さんが最初からやさしく僕を受け入れてくださったので、何をするわけでもなく、自然と航になることができました。お芝居についても、「磯村くんの好きなようにやっていいよ」と仰ってくださったので自由に演じることができましたし、航のアクション一つ取ってもアドバイスをくださったので、見守ってくださっていることを感じました。

――例えば、どんなアドバイスを?

(第7話で4人で食事をする回で)シロさんにバイなのかを尋ねた後に航が自論をシロさんに向かって話すシーンがあったんですけど、それを食事しながらラフに発言すると場の空気を重くせずに言いたいことを伝えられるのではないかと提案してくださって。確かに普段の食事では食べたり、飲んだりしながらしゃべっていますよね。「なるほど!」と思いました。

――第6話、7話に登場した航ですが、今後もキモとなるシーンに登場するんですよね。

そうなんです。シロさんちで、クリスマスディナーを4人で食べるシーンがあるのですが、航がとても辛辣なことを語る重要なシーンなので、とても印象に残っています。シロさんのご飯はめちゃくちゃおいしかったです! デザートもすごくおいしくて、本当にどんぶりいっぱい食べられると思いました(笑)。今作は料理が笑顔を運んでくれる面と、シロさんたちの苦労や悩みを通して、人間いろいろあるけれど笑って生きている人たちを描いているところが魅力。ご覧になる方々にそういう愛が届いたら…と思っています。

6月7日(金)放送の第9話は…?

史朗(西島)は、同期・菅沼(バッファロー吾郎A)の結婚パーティーに出席。独身の史朗は、周囲の女性たちから猛アピールされ、困惑してしまう。一方、賢二(内野)は、浮気現場を娘に見られたという三宅(マキタスポーツ)の話を聞き、パートナーを大事にすべきだと諭す。(ザテレビジョン・取材・文=及川静)

ドラマ「きのう何食べた?」(テレビ東京系)で井上航を演じている磯村勇斗