SasinParaksa/iStock/Thinkstock)

44歳の長男を包丁で刺したとして、殺人未遂の疑いで1日に農林水産省の元事務次官の熊沢英昭容疑者が逮捕された。

長男が家庭で暴力をふるっていたことなどが報じられ、ネット上でも多くの意見が飛び交っているのだが「事件を起こした理由」についても明らかになり、さらに物議を醸している。

 

■事件を起こした理由

その理由とは、「近くの小学校の音がうるさいと腹を立てた長男を父親がたしなめ、口論となった」こと。

先日川崎市小学生が狙われた痛ましい事件が起きたばかりのタイミングで、その犯人と被害者の長男の『引きこもり』という境遇が似ているとの指摘もあった。

かつ警察に対し熊沢容疑者が「周囲に迷惑をかけたくなかった」と語っていることから、長男が事件を起こす可能性があると思い事件に発展したのではという声もあがっている。

 

■小学校の近くはうるさい?

しかし、小学校が近くにあるからといって子供に危害を加えたくなるほどの騒音があるのだろうか? 実際に小学校の横にある物件に半年間住んだことがある女性に話を聞くと、以下のコメントを得ることができた。

「私は日勤で土日休みの会社員だったので、平日はとくに気になるほどの騒音はありませんでした。しかし、風邪をひいて休んだときは登校時や体育の時間については、やはり気になるぐらいの音はありました。

 

また、休日も運動会などのイベントですと昼間はずっと騒がしいですし、そういう懸念はあると物件を紹介してくれた不動産業者も音のことは先に教えてくれました。

 

なので、一日中家にいる環境だったらストレスに感じる可能性は十分にあると思います。精神的に不安定な人なら、なおさらかもしれません」

 

女性の話を聞くかぎり、音については少なからずストレスを感じる環境であった可能性は少なからずあるようだ。

■被害者の境遇もSNSや掲示板で物議

川崎市の事件では犯人の部屋にゲーム機テレビがあったことだけで、大手メディアが速報として取り上げ、引きこもりの境遇にある人への偏見が助長される懸念があるとして、一般社団法人「ひきこもりUX会議」が、声明文を発表した。

今回の事件も被害者がネットゲームのヘビーユーザーだったことや、父親の職業を自慢して威圧的な発言をしていたことがネット掲示板SNSいたずらに取り上げられており、他のひきこもり当事者を傷つけかねない事態になっている。

 

■痛ましい事件が起きないよう対策を
ニートグラフ2

しらべぇ編集部が全国の20~60代の男女1,342名に調査を行なったところ、「子供がニートになるのは親の教育が原因だと思う」と回答したのは全体の4割強で、60代以上の男性は半数以上が親の責任であると回答。

今回の事件も親が過剰に責任を感じた結果起きたのかもしれないが、いかなる理由があっても人を傷つける行為は絶対にしてはならない。こういった痛ましい事件が再発しないよう、早急な対策が望まれる。

・合わせて読みたい→犯罪に発展することも… 「騒音部屋」を避けるために気をつけたい4つのポイント

(文/しらべぇ編集部・熊田熊男

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年6月2日2017年6月5日
対象:全国20代~60代の男女1,342名(有効回答数)

農水省の元事務次官が長男を刺し逮捕 「事件を起こした理由」がいたたまれない