COMPUTEX TAIPEI 2019開幕直前にASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,ZenFoneシリーズの新世代フラッグシップモデルとなるスマートフォンZenFone 6」(型番:ZS630KL)を世界市場向けに発表した。
 ZenFone 6は,Qualcomm製のハイエンド市場向けSoC(System-on-a-Chip)である「Snapdragon 855」を採用し,容量6GB以上のメインメモリを搭載するという高いスペックに加えて,可動式のカメラユニットFlip Camera」を採用するのが特徴である。
 写真を中心に,ZenFone 6のFlip Cameraチェックしてみよう。


 スマートフォンの大画面化と,前面における画面占有率の拡大にともなって,置き場所に困るようになったインカメラフロントカメラ)やセンサー類をどこに配置するかは,端末メーカーが頭を悩ませるところだ。画面上端の一部に切り欠け(ノッチ)を設けたり,丸くくり抜いた穴「パンチホール」を設けたりして,そこにインカメラを配置する端末が増えてはいるものの,画面の一部がノッチやパンチホールで隠れてしまうことや見た目の違和感もあって,否定的な意見も多い。

 そのため,一部の端末メーカーは,未使用時はどこかに隠れており,使うときだけ露出する可動式のインカメラを組み込んだ端末をリリースするようになってきた。ASUSZenFone 6に導入したFlip Cameraも,そうした工夫の一種だが,カメラユニット180度回転できる構造としたことで,アウトカメラ(リアカメラ)とインカメラを兼用できるようにしたのが新しい。


 Flip Cameraが背面側にあるときは,一般的なスマートフォンと同じ2眼式のアウトカメラとして,Flip Cameraを起こして前面側にすれば,2眼式のインカメラとなるわけだ。アウトカメラスペック自撮りができるので,かなり高性能なインカメラを付けているようなものとも言える。
 もっとも,インカメラ状態とアウトカメラ状態でまったく同じ仕様というわけではなく,AI処理によるシーン検出機能や自動パノラマ撮影機能は,アウトカメラ状態のみで使えるとのことだ。


 以下の動画は,ASUSブースでZenFone 6のFlip Cameraを操作する様子を録画したものだ。アウトカメラ状態とインカメラ状態が切り替わるだけでなく,インカメラ状態のまま,カメラユニットの角度を調整できることも見てとれる。
 また,インカメラ状態では被写体の顔認識機能が働いている様子も分かるはずだ。

ムービー(※4Gamerへジャンプします)

 可動部分の耐久性や信頼性がどうなのかは,正直に言って未知数ではあるものの,Flip Cameraは意外としっかりした作りをしており,ごく普通に使う分には,そう簡単に壊れたりはしないのではないかと思える。もちろん,インカメラ状態でFlip Cameraを下にしてコンクリートの上に落下させるような真似をすれば,壊れる可能性はあるだろうが,それは仕方ないことだろう。

 ZenFone 6のスペックも簡単に紹介しておきたい。
 ディスプレイは,6.4インチサイズ解像度1082340ドットIPS液晶パネルを採用し,HDR表示にも対応している。
 搭載SoCは,先述したとおりSnapdragon 855で,メインメモリ容量は6GBまたは8GB,内蔵ストレージ容量は64GB,128GB,256GBとモデルによって異なる模様だ。最大容量2TBのmicroSDカードにも対応している。

 スペックで注目すべきはバッテリー容量で,約5000mAhという容量の大きなバッテリーを内蔵しているのは見どころと言えよう。Flip Cameraや大容量バッテリーといったかさばりそうなコンポーネントを採用しているわりに,公称本体重量は約190gで,6.4インチサイズスマートフォンとしては,決して重くはない。
 本体サイズは75.44(W)×159.1(D)×9.1(H)mmで,厚みはやや大きいほうだ。




 なお,ASUSブースのデモ機は,いずれもカメラ機能しか使わせてもらえず,Android 9(Pie)やホームアプリゲーマー向け機能の確認はできなかった。ソフトウェアは,まだ開発途中で見せられないということのようである。

 高いスペックFlip Cameraというコストのかかりそうなパーツを組み合わせているだけに,ZenFone 6が国内に登場しても,決して安価な製品にはならないだろう。しかし,ガジェット感あふれるFlip Cameraに心を惹かれる人は,少なくないのではないだろうか。

ZenFone 6(ZS630KL)の主なスペック
メーカーASUSTeK Computer
・OS:Android 9.0(Pie)
ディスプレイパネル:6.4インチ液晶,解像度1082340ドットアスペクト比 9:19.5
・プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 855」・CPUコア:Kryo 485(最大2.8GHz)×1+Kryo 485(最大2.4GHz)×3+Kryo 485(最大1.7GHz)×4・GPUコア:Adreno 640・モデム:Snapdragon X24 LTE
メインメモリ容量:6GB,8GB
・ストレージ:内蔵64GB,128GB,256GB
カメラ:2眼式Flip Camera・標準:約4800万画素,F1.79,視野角79度,レーザーオートフォーカス対応・広角:約1300万画素,開放F値未公開,視野角125
・対応LTEバンド:・A version:FDD LTE Band 1/2/3/5/7/8/20/28,TDD LTE Band 38/40/41・B version:FDD LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28,TDD LTE Band 38/39/41/46・C version:FDD LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28,TDD LTE Band 38/39/41/46
・対応3Gバンド:・A version:WCDMA Band 1/2/5/8・BおよびC version:WCDMA Band 1/2/3/4/5/6/8/19
・最大通信速度:ダウンロード 最大1.2Gbps,アップロード 最大150Mbps
無線LAN対応:IEEE 802.11ac
Bluetooth対応:5.0
・防水防塵:未公開
・待受時間:未公開
・連続通話時間:未公開
バッテリー容量:5000mAh
USBポート:USB Type-C
・公称本体サイズ:75.44(W)×159.1(D)×9.1(H)mmm
・公称本体重量:約190g
・本体カラー:Midnight BlackTwilight Silver


リンクASUSのZenFone 6製品情報ページ(英語)
リンクCOMPUTEX TAIPEI 2019取材記事一覧


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