『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)で第40回日本アカデミー賞優秀監督賞をはじめ、多くの映画賞を受賞した中野量太監督が、直木賞作家の中島京子が2015年に発表した同名小説を映画化した『長いお別れ』(公開中)。このたび本作の舞台裏を映し出した貴重なメイキング映像が解禁された。

【写真を見る】『湯を沸かすほどの熱い愛』の監督渾身の1作に、超豪華俳優陣が集結!

本作は認知症を患った厳格な父親と、戸惑いながらも彼と向き合うことで自分自身を見つめ直していく家族の7年間を映し出した物語。父・昇平の70歳の誕生日に久しぶりに帰省した次女の芙美と長女の麻里は、昇平が認知症になったことを知らされる。それぞれが人生の岐路に立たされていた姉妹は、思いも寄らない出来事の連続に驚きながらも、変わらない父の愛情に気付き前へと進んでいくことに。

このたび解禁されたメイキング映像では、芙美役を演じる蒼井優、麻里役を演じる竹内結子、昇平役の山崎努と母・曜子役を演じる松原智恵子ら物語の中心となる東家の面々に加え、芙美の恋人である道彦役を演じた中村倫也や、麻里の夫である新役の北村有起哉ら日本映画界が誇る豪華キャスト陣が総出演。

クランクイン初日の現場の様子や、初共演で姉妹役を演じた蒼井と竹内が真剣な表情で役に入り込む様子。また束の間の休息を楽しむ松原や、中野監督と演技プランを語り合う中村の姿も収められている。そしてさらに、認知症という難役を演じるために中野監督とともに症状を分析・研究し、進行具合に合わせて演技プランを考え抜いて撮影に望んだ名優・山崎の役者魂を感じさせる姿まで。

家族をテーマにした物語を得意とする中野監督が「認知症は、記憶を失っても、心は生きている」という言葉を台本の裏表紙に書き込み、強い意志を胸に2年半もの歳月をかけて作り出した渾身の一本。実力派俳優たちが繰り広げる圧巻の演技と、心に沁みる感動の物語を、是非とも劇場で味わってほしい。(Movie Walker・文/久保田 和馬)

笑顔あふれる撮影現場!『長いお別れ』の舞台裏が明らかに