2019年6月1日(土)ヴィーガンの特定非営利活動法人『アニマルライツセンター』による『動物はごはんじゃないデモ行進』が行われました。同時に、“肉好き”たちによる『動物はおかずだデモ行進』も開催。

参考記事:ヴィーガン団体が6月1日渋谷で「動物はごはんじゃないデモ行進」カウンターの「動物はおかずだデモ行進」も
https://getnews.jp/archives/2157214

このアニマルライツセンターの『動物はごはんじゃないデモ行進』(以下、動物ごはんじゃないデモ)は「March to Close Down All Slaughterhouses」という英語タイトルが示す通り、「全ての屠殺場の閉鎖」を目的としています。

一方の『動物はおかずだデモ行進』(以下、動物おかずデモ)は、それに対するカウンター活動です。先の『動物ごはんじゃないデモ』の「全ての屠殺場の閉鎖」に対し、次のように述べています。

食用動物の飼育や屠殺の環境向上ではなく食肉産業の撲滅を目的としたものである。食肉文化の全否定であり、食肉産業従事者に対するヘイトスピーチである。

(発起人・藤倉善郎氏の声明文より引用)

さらに藤倉氏は声明文の中で
「我々はヴィーガンという生き方や思想を否定しない。肉を食いたくないもの自身が肉を食わないのは自由だ」
「デモの中止は求めず、妨害もしない」
「このデモはヴィーガンへの憎悪であってはならない。憎むべきは、ヴィーガンという生き方を選んだ人間ではない。他者の権利や自由を踏みにじる行為である」と続けています。

動物保護を叫ぶ集団、肉を愛する者とのカオス的状況

当日の午後5時半、渋谷区勤労福祉会館近辺には動物の屠殺場の画像や愛らしい画像によるプラカードを携える赤いシャツの集団が集まり始めていました。トラックの上には豚と牛の張りぼても見えます。

その一方で、ファミチキケンタッキーを食べる人たちもちらほらと現れはじめます。

きゅうりをかじりながらヴィーガンの主張をする配信者や、肉のコスチュームに身を包みケンタッキーを抱える配信者の姿も見られました。

『動物ごはんじゃないデモ』『動物おかずデモ』、いずれもカメラを向けると、多くの人がプラカードと共に笑顔を向けてきました。取材していて印象的だったのは、『培養肉』の冊子を薦める人たちと肉好きな『動物おかずデモ』のメンバーが会話を交わしていたところでした。

『動物おかずデモ』の発起人である藤倉氏に改めて、今回のデモを起こした経緯についてインタビューもしてみました。

藤倉氏:ヴィーガンであること自体はいいんですけれども、英語タイトルが「全屠殺場の閉鎖のためのデモ行進」というタイトルで。屠殺場閉鎖されちゃうとお肉食べらんないですし、たまたま日本ではお肉関係って言うと部落差別とも関わってくるんで、それをやめろ、っていうのはあまりに乱暴すぎやしないかと。(屠殺場閉鎖というのは)ヘイトスピーチなんでカウンターしなきゃ、って。
ヴィーガンとかアニマルライツの人たちって数で言ったら少数派で、お肉食う方が普通なので、人数多いマジョリティ(多数派)の方がマイノリティ(少数派)に喰ってかかっても悪いかと思ったんで、ちょっと楽しくやろうかな、と。それで「お肉を楽しく食べる集まり」ということにしました。

あくまで楽しく、ということで開始前の藤倉氏の説明でも「ヴィーガンの人たちを笑わせられるように(笑)」といったユルい雰囲気。

デモがスタートすると、警察の誘導と共に『動物ごはんじゃないデモ』の一行がハウリング気味のシュプレヒコールと共に動き出しました。

「牛も豚も鳥も魚も人と同じように苦痛を感じます!」
「殺される動物の苦しみを想像してみてください!」
「肉食をやめよう! 動物を殺すのをやめよう」

その周りでは「肉うめえ」「病院行って注射打たねえのか! 病院で薬のまねえのか? 俺たちの飲んでる薬は、マウスの実験で作られてる」「肉うめえ」「菜食主義でも肉食でもどちらでもいい! お互いを尊重し合うことが平等である。お前たちは肉食を否定している時点で人を平等に扱ってない!」「肉うめえ」といった声が飛び交い、かなりカオスな状況となっていました。

デモ行進のため信号は長い時間赤信号となり歩行が制限されました。そのため、待ちきれない歩行者が横断する光景も多々見られました。デモ行進は午後7時過ぎまで続きましたが、大きな衝突などはもちろん無く終了した模様です。

当日の様子は、動画でも確認できます。こちらからどうぞ。

https://youtu.be/BV2Kv1c2U3M

―― やわらかニュースサイトガジェット通信(GetNews)』
[渋谷6/1] 動物はごはんじゃないデモ(ヴィーガン)vs 動物はおかずだデモ(肉好き)