児童虐待が後を絶たない。先日には福岡市のスタンガンによる虐待事件があったが、今回は沸いたやかんで息子に大やけどを負わせた両親が逮捕される事件が発生。しらべぇ取材班は、捜査を担当する和歌山北署と和歌山県の児童相談所を直撃した。
■大やけどを負わせた容疑で逮捕
和歌山北署は、3日午前8時に板金塗装工の男(33)を自宅前の駐車場で、家宅捜索後に妻の無職の女(29)を保護責任者遺棄の疑いで通常逮捕した。男は四男の息子(2)を湯を沸かしたやかんに接触させ、大やけどを負わせた疑いが持たれている。
その児童は11月上旬に大やけどを負ったにも関わらず、医師の診察を受けさせてもらえずに18日まで放置され、祖母が気付き18日に病院に連れていったことで事実が発覚。
児童は診察後そのまま入院となり11月下旬に退院した。北署によるとやけどの程度はII度からIII度で腕や太ももに重いやけどを負っていたという。男は「やけどのクリームを塗って処置した」と容疑を否認。なお、妻は容疑を認めている。
■児童相談所が児童を保護中
現在、病院を退院した児童は児童相談所が保護している。児童相談所が保護できる期間は法律で2ヶ月以内と決まっているが、裁判所の許可があれば延長をすることができる。また、児童相談所から親権者の許可が無くとも裁判所の許可で施設に預けることも制度上は可能だ。
和歌山県児童相談所は取材に対して「この児童は警察と情報共有をしていき、安全が完全に確保されるまで、親権者に戻すことはない」とハッキリと断言した。
■「また痛ましい事件」の声も…
ネットでは痛ましい事件に対し悲しみの声が上がっている。
「また痛ましい事件。今回は祖母が適切な行動をとってくれたのが救い。この両親に子どもを戻してはいけない。お子さんの火傷が早く治る事と、幸せに育つことを祈ります」
「こういう親は、子供の痛みを自分の痛みのように思えるようにならないだろうな」
「ここに熱湯の入ったやかんが置いてあってどういう危険があるか? こんなこと小学生でもわかるわ。そんなことすらわからない、子供以下の大人が子供を産んだ。この親の元に反して大丈夫なのかと心配で仕方がない」
「おばあちゃん、子供を守ってくれてありがとう」
こんなことをもし自分がされた時、どう思うのか。そんな想像もできない人間に親になる資格はない。このような虐待事件がなくなることを願ってやまない。
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