今年4月からBS日テレでスタートした「古川未鈴古畑奈和のいにしえ乙女酒」(毎週水曜夜11:00-11:30)。でんぱ組.inc古川未鈴SKE48古畑奈和という2人のアイドルが、“古(いにしえ)”からの酒の魅力を体験しながら、酒場通を目指していく“通過儀礼(イニシエーション)”的番組だ。

【写真を見る】1本目の収録を終えてインタビューに臨んだ2人

番組開始から約2カ月がたち、さまざまな酒場や酒、料理を楽しみ学んできた2人。そんな2人を「屋台村」がテーマの回(6月5日[水]放送)収録後にインタビューし、お互いの飲みっぷり(酔いっぷり?)や印象に残っている酒、料理などについて話を聞いた。

――今回インタビューするにあたって番組を見返したら、初回のオープニングトークで古畑さんが「おいしいお酒は好きだけど、いっぱい飲めるかは分からない」と言っていたんですけど…。

古川未鈴:めっちゃ飲むやん!(笑)。

古畑奈和:そんなこと言ってたんですね(笑)。

未鈴:スタッフさんには「無理しなくていいよ」と言っていただいてますし、私はペースを守るタイプだからちびちび飲むんですけど、横で奈和ちゃんがギャンギャン飲むので(笑)、すごいなって思いながら横目で見てます。

――今は1本目の収録を終えたところですが、何を飲んで何を食べたんですか?

未鈴:テーマが「屋台村」ということで、いろんな国のお料理やお酒をいただきました。

奈和:うんうん。

未鈴:5カ国くらいのお酒をいただきました。飲みやすいビールとか甘いカクテルとか。今回は「屋台村」の中で3軒だったので、移動距離が短くてうれしいですね(笑)。

奈和:いつもは1軒目から2軒目へ車で移動することが多いので。

未鈴:その移動時間がなかったぶん、飲んだ量は多かったかもしれないですね。

――特に気に入った料理やお酒はありましたか?

奈和:決められない(笑)。全部おいしかったですよね?

未鈴:でもやっぱり…ドイツのお店がおいしかったですね。

奈和:ハンバーガーとか、ソーセージとか。

未鈴:ハンバーガーが好きなんですよね。ハンバーガーに対する熱を語りまくりました。

奈和:止まらなかった! ずっと口にソースを付けたまま語ってた(笑)。

――収録が進んでお酒を飲むにつれて、例えばテンションが高くなったりとか、お互いに変化を感じるところはありますか?

奈和:未鈴ちゃんはすぐ顔が赤くなるんですよ。1杯飲んでちょっと赤くなって、2杯飲んでまた赤くなって、3杯目から本格的に赤くなるんです(笑)。この番組はいつも2本撮りなんですけど、だから2本目の未鈴ちゃんはずっと赤いままです(笑)。

未鈴:あはははは(笑)。

奈和:だんだん赤くなってきたなって思いながら、その変化を楽しんでます。「赤い? 赤い?」って確認する未鈴ちゃんが好きです(笑)。かわいいなあって。

未鈴:火照ってる感じが自分で分かるんですよね。奈和ちゃんは見た目はそんなに変わらないけど、ボディータッチが多くなるんですよ。でんぱ組の文化としては、メンバーとハグしたりとか、そういうボディータッチってあんまりないんですよね。別に嫌じゃないんですけど…。

奈和:本当?

未鈴:奈和ちゃんがタッチに来るたび「おっ!?」ってなるけど(笑)。

――放送をご自身で見たりはしますか?

未鈴:見ますねー。

奈和:未鈴ちゃんは結構リアルタイムでつぶやいたりとか。

未鈴:Twitterが好きなので結構つぶやいたりするんですけど、「乙女酒」を見て思ったのが、(カメラワークが)めちゃくちゃアップなんですよね。食べるときに目の前にカメラがあるので…「やめてー!」って思いながら見てます(笑)。

――先ほど2本撮りという話もありましたけど、ご自身で見ていて「1本目と2本目のオープニングのテンション違うな」とか思ったりします?

未鈴:明らかに飲んだ後なんですよね、2本目が。「はいどうもー!」みたいな(笑)、誰がどう見ても2本目感が出てる。2本目はだいたいひと酔いあった上での収録だから、そういうところも見てもらえると楽しいかもしれないですね。「未鈴ちゃん、これは2本目だな」みたいな(笑)。

――1本目と2本目の移動中とか、2人でどんなことを話してるんですか?

奈和:1回ヤモリのこと話しましたよね?

未鈴:私がレオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)を飼っていて、もういわゆる“親ばか”なんですよ。かわいさを知ってほしくて喋ったことがありますね。

奈和:私も爬虫類が好きで、前からヤモリを飼いたくて。「飼いたいんですけど、どうしたらいいですかね?」ってずっと未鈴ちゃんに聞いてました。

未鈴:事細かに全部答えられるので。

奈和:レプタイ…、

未鈴:「レプタイルズワールド」(爬虫類の展示・販売イベント)ね。

奈和:「初心者にはいろいろ教えてくれるからいいよ」って聞いて。でも、土日しかやってないんですよね。あと、温度の調節とかもめっちゃ教えてくれました。

未鈴:ははは(笑)。

――変温動物ですからね。

奈和:そうそう。

未鈴:温度だけは保ってあげないとかわいそうだから。

奈和:未鈴ちゃんの話を聞いて、やっぱり飼いたいなあって思いました。

――以前の放送内で、番組で行ってみたいお店について古畑さんは「いろんなサワーとか珍しいお酒があるところ」とか「1人で行きやすいところ」と話していましたが、古川さんは番組でこんなところ行ってみたいという希望はありますか?

未鈴:ホットワインのあるお店がいいですね。ホットワインって作るのがすごく難しいらしいんですよ。ただワインを温めるだけじゃなくて、絶対沸騰しないようにして、いろんなスパイスとかフルーツを入れたりするらしくて。私はワインが好きですし、家ではできなさそうなので、ホットワインは1回飲んでみたいなと思いますね。あと、アイスワインも飲みたいですね。冷凍したブドウをワインにする手法があって、めちゃめちゃ甘くなるんですよ。専門店があるなら行ってみたいなと思ってます。

――ちなみに、番組内で「今年は料理を頑張りたい」と言っていましたが、その後はいかがですか?

未鈴:アスパラガスをキッチンバサミで切って炒めました(笑)。

奈和:包丁じゃなくてキッチンバサミなんだ。

――「まな板がないから雑誌の上で切った」とも言っていましたよね?(笑)。

未鈴:そう!(笑)。包丁はあったんだけどまな板がないことに気付いて。

――その後買いました?

未鈴:ネット通販でポチッと(笑)。

奈和:じゃあこれから料理の幅が広がるかもしれないですね。

未鈴:…ダメかもしれない(笑)。料理しないんだよなー。1回ハマったら楽しいと思うんですけど、なかなか一歩踏み出せなくて。つい「洗い物が面倒くさい」とか思ってしまって、パックのご飯とかにしちゃいますね。

――古畑さんは番組で個性的な食リポも披露していますが(笑)、ご自身の食リポについてはいかがですか?

奈和:食リポは元々自信があるわけではなかったので、特に「できるようになったな」とか、そういう成長はあんまり(笑)。本当に思ったままを言うだけなので。

未鈴:それが一番だよ。

――お酒に詳しくなったりはしましたか?

奈和:めっちゃ詳しくなった!ってわけじゃないんですけど、おいしいお酒が分かるようになりました。番組で行く、お酒好きな方が行くお店とかで出るお酒って、本当においしいんですよ。

――これまで行ったお店の中で、特にこれがおいしかったというお酒、料理はありますか?

奈和:えー、難しい!

未鈴:何だろう、天ぷらかな。あれはどこだったかな…?

奈和:立ち飲みバル(※1)ですよ!  麻布十番でしたっけ?

未鈴:あそこは別格においしかったですね。そこで飲んだロゼのワインが忘れられなくて。あのお店は声を大にしてお薦めしたい! あと「古酒」の回で私がべたぼれしたお酒があったんですけど、それがオンエアに使われていなくて。「木戸泉 afs × afs」っていうお酒なんですけど。

奈和:使われなかったんでしたっけ!? あんなに好きだったのに!(笑)。

未鈴:あれはめちゃくちゃおいしかったです。あのとき手元にお金があれば絶対に買ってましたね、スマホしか持ってなかったから買えなかったんですけど(笑)。

――古畑さんはいかがですか?

奈和:私も天ぷらです。握手会に来てくださるファンの方と「乙女酒」の話になると、「あの天ぷら屋さんはおいしいから行ってみて」って言ってます。あそこで抹茶ハイに出合って、抹茶ハイが好きになって、その日の収録の後かな? すぐに抹茶ハイがあるところに飲みに行きました(笑)。

――その日の内に?(笑)

奈和:結構飲んだのに(笑)。それくらいハマりましたね。あと、鳥バル(※2)のパン!

未鈴:“無限パン”ね! 勝手に名前付けちゃったけど(笑)。

――あれはおいしそうでしたね!

奈和:お肉とも相性抜群だし、数量限定なのも納得ってくらいおいしかったです。パン屋さんじゃないのにパンがおいしいってことは、他のお料理もめちゃくちゃおいしいってことじゃないですか。ここにも行ってみてほしいですね。

――では、次が最後の質問なんですが、お二人がプライベートでお酒を飲むときに決めている“マイルール”ってありますか?

未鈴:私は「無理をしない」かな。楽しくなっちゃってウェーイ!って飲んじゃうことも多々あったけど、これまでの経験から、それはよくないなと(笑)。たしなむ感じが大人でいいなって思って、ある程度を超えたら「ウーロン茶で」って言うようにしています。「無理をしない」「ペースを守る」「翌日に残さない」ですね(笑)。1回、会社の忘年会で飲み過ぎちゃって、偉い人の頭をたたくっていうことが…。

奈和:ええ!? 未鈴ちゃん、それは失態だ(笑)。

未鈴:相手の方も「ハハハ」って感じでしたし、まだ同じ会社の人だからよかったんですけど、これを外でやったらよくないなと思って。

奈和:確かに、よく知ってる人だからやっちゃったのかもしれないね。

未鈴:上品な飲み方のできる大人であろうと思いました(笑)。

奈和:私は翌日に早い時間のお仕事とか撮影があったら、ご飯に誘われたりしても、飲まないようにしてますね。あとはその日の気分。「今日はあんまり…」って日だったらソフトドリンクを頼みます。

未鈴:ちゃんと断れるのはいいよね。

奈和:そう、無理をしない。

未鈴:2人とも「無理をしない」でしたね(笑)。

※1…喜久や 麻布十番店/※2…QUEEN OF CHICKENS 新橋本店(ザテレビジョン

さまざまな酒や酒場の魅力に触れてきた古川未鈴(右)と古畑奈和(左)にインタビュー