人気お笑い芸人ロンドンブーツ1号2号田村淳(45)。その田村が司会を務める番組が未放送にもかかわらず、東京国税局から3億円超の申告漏れを指摘された人物が運営する会員制サイトに流出していたことが「週刊文春」の取材で分かった。

 問題の番組は、仮想通貨の情報番組「超ビットミュージアム」。仮想通貨関連会社「フィンテックエイジ」(東京・千代田区)の松宮義仁・代表取締役が運営する有料会員制サイトフリーダムライフクラブ」にアップロードされていた。松宮氏がサイト内で語ったところによれば、同番組は2018年2月10日TOKYO MXで放映予定だったという。

 番組は、司会の田村と女性アシスタントが、松宮に仮想通貨について尋ねるという形式で進行していく。

 田村「自分のオリジナル仮想通貨、じゃ俺がアツシコイン、1ASSIとかみたいなのできるんすか?」

 松宮「できますよ」

 エンドロールには、<製作著作 TOKYO MX>とクレジットされていた。

 ところが2018年1月末、コインチェックから巨額の仮想通貨が流出した事件を受け、番組は直前で放送中止になってしまう。しかし、松宮氏は自身がスポンサーであることを理由に、有料会員制サイトで“お蔵入り番組”を流し続けたのだった。

 松宮氏は、新たな仮想通貨「NAGEZENI」を発行し、関連の情報商材を販売するなどし利益を得ていたが、税務申告をしておらず、東京国税局から2017年までの5年間で約3億3000万円の申告漏れを指摘され、納付したという。

 松宮氏に取材を申し込んだが、締め切りまでに回答はなかった。

 一方、吉本興業に取材を申し込むと、「事実関係が確認できていないため、現段階では回答できません」と回答した。

 田村が所属する吉本興業幹部は「お蔵入りした番組とはいえ、MXや制作会社がどのように番組を管理しているのか、事実確認をしなくてはいけないと思っています」と明かす。

 TOKYO MXは「クレジットは無許可のもので、サイトの映像については取り下げを強く求めております」と回答。

 無断で未放送の番組が外部に流出していた場合、MXが保有していると見られる著作権に加え、田村の著作隣接権などが侵害された可能性もある。

 6月6日(木)発売の「週刊文春」では、流出した番組の詳しい中身や、松宮氏が手掛ける仮想通貨ビジネスへの被害を訴える声、流出問題を巡る吉本興業TOKYO MXへの対応などについて報じている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年6月13日号)

田村淳 ©文藝春秋