三浦春馬が主演、芳根京子がヒロインを務める7月期のドラマ「TWO WEEKS」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)に、比嘉愛未、三浦貴大、高嶋政伸黒木瞳の出演が決定した。

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本作は、殺人のぬれぎぬを着せられた主人公・結城大地(三浦)が、白血病の娘の命を救うために挑む、2週間の逃亡劇を描くタイムリミットサスペンス。

比嘉愛未が連ドラ初の母親役に挑む

比嘉が演じるのは、結城の元恋人・青柳すみれ

8年前に結城から一方的に別れを告げられた後、結城に黙って娘のはな(稲垣来泉)を産み、シングルマザーとして育ててきた。しかし、白血病に侵されたはなのドナー適合者を探すため、はなの父親である結城のもとを訪れる。

連続ドラマでは初の母親役を演じる比嘉は「役者として一つのターニングポイントなる挑戦です」と意気込みを明かした。

■ 三浦貴大が敏腕刑事として主人公を追い詰める

一方、三浦が演じるのは、すみれの婚約者・有馬海忠(ひろただ)。

鋭い洞察力と冷静な判断力を持つ優秀な刑事だが、職務を離れたプライベートでは、すみれとはなを献身的に支える心優しい人物。結城がはなの父親であることは、すみれから知らされていない。

殺人犯として脱走した結城の捜索の最前線に立つ有馬は、皮肉なことに、2週間後に控えたはなの手術までに結城を捕まえることを心に誓う。

刑事としての厳しさと、婚約者としての優しさを演じ分けることになる三浦は、「有馬なりの葛藤や、愛情を丁寧に演じていければと思います」とコメントした。

高嶋政伸が本作きっての悪人に

また、高嶋が演じるのは、実業家・柴崎要。

柴崎コーポレーションの社長として、高級クラブや質店など多角的な経営を進めるほか、投資コンサルティングセミナーで顧客を集めるなど、一見敏腕な男に見えるが、本当は己の欲のためなら、法や倫理に反した手段もずる賢くこなす“毒蛇”。

結城とは古くからの付き合いがあり、8年前の“ある出来事”にも関わっている。

このドラマきっての悪人で、笑顔の裏に底知れぬ恐ろしさを秘めた柴崎。

笑顔を効果的に芝居に活かして善人も悪人も演じ分け、数多くの作品でインパクトを与えてきた高嶋。本作についても、「狂気じみた笑顔が、今回の役における芝居の重要なポイント」と明かした。

黒木瞳はヒロインの最強の味方に

そして、黒木が演じるのは、国会議員・久我早穂子(さほこ)。

前職の弁護士時代から楓(芳根)の家族と知り合いで、今も楓を娘のようにかわいがり、相談役として支え続ける心優しい女性。

息子が難病に侵された経験から、小児医療関係の政策に率先して取り組んでおり、国民からの支持も厚い。

楓にとって良き理解者であり、最強の味方である早穂子。自身の強い信念に基づいて政治活動を行っているが、結城にとって敵か味方かは不明。

「血の通った人間を演じたい」と意気込む黒木は、結城への立場が不明である点を演じにくいとしながらも、「そこが早穂子の面白さでもあると思います」とアピールした。

比嘉愛未コメント

――このドラマの企画、そして脚本を読まれた時の印象を聞かせてください。

台本を読んだときにスピード感があって、ハラハラして、すごく映像が頭に浮かんだんです。いつも作品に携わらせていただくときに「映像が思い浮かんでときめくか」を大事にしているのですが、今回は一気に世界観に入り込めたので、ぜひ演じさせていただきたいなと思いました。

――連ドラでは初の母親役ですが、すみれをどう演じていきたいと思いますか?

すみれは信じられないくらい不運な女性ですが、相当な覚悟と強い母性を持った女性です。その複雑さも繊細さもひっくるめて、すみれの思いを自分の中に落とし込んで演じていけたらと思います。連ドラでは初めての母親役ということで、役者として一つのターニングポイントになる挑戦です。だけど、乗り越えた先は絶対景色が変わるような気がしますので、楽しみながら取り組んでいきたいです。

――撮影に向けての抱負や、視聴者に向けてメッセージをお願いします。

私自身、読んでいてすごく面白くて、次も見たいと思える脚本ですので、その中でちゃんと母性をにじみ出せるように頑張ります。素晴らしいキャストの皆さん、特に疾走する三浦春馬さんの熱量を感じてもらえたらと思います。ぜひご覧ください。

■ 三浦貴大コメント

――このドラマの企画、そして脚本を読まれた時の印象を聞かせてください。

物語の中の複雑な人間関係のなかで、どのように有馬という男を演じていくべきか、良い脚本なだけにかなりのプレッシャーを感じました。

――婚約者・すみれの元恋人とは知らずに結城を追う役どころですが、有馬をどのように演じていきたいと思いますか?

有馬は仕事には厳しいが、普段は人を思いやって行動をしている人物だと思います。ただの正義漢ではない、有馬なりの葛藤や、愛情を丁寧に演じていければと思います。

――撮影に向けての抱負や、視聴者に向けてメッセージをお願いします。

難しい作品と役柄ではありますが、より良い作品になるように物語の中に存在していければと思います。ぜひ、ご覧になってください。

高嶋政伸コメント

――このドラマの企画、そして脚本を読まれた時の印象を聞かせてください。

すごくパワフルな印象を受けました。2週間という限られた時間の中で、主人公がどのように生き抜いていくのか。その生き様に力強さを感じて、すごく心ひかれましたね。それに謎が謎を呼ぶ人間関係になっているので、今後どうなっていくのかが非常に楽しみな脚本です。

――柴崎はこのドラマきっての悪い男だと思いますが、その悪さをどのように演じていきたいですか?

柴崎はすごく頭が良くて執念深い、相手を生殺しにする毒蛇のような人物ですね。それでいて孤独で、自分しか信じられないという部分があります。その辺はジーッと相手の表情から真偽を読み取ろうとする目に表れてくると思います。

あとは、笑顔!臆病な自分や知られたくない本心を隠すためなのか、狂気じみた笑顔が、今回の役における芝居で重要なポイントだと思うんです。

――撮影に向けての抱負や、視聴者に向けてメッセージをお願いします。

誰が本当に悪いのか分からない、この謎に満ちた物語の中にどっぷりつかって楽しんでいただきたいなと思います。主人公の結城が、さまざまな危険に遭いながらどうサバイブしていくのか、そこも見守っていただけたらいいなと思います。

黒木瞳コメント

――このドラマの企画、そして脚本を読まれた時の印象を聞かせてください。

本当に目が離せない、連続ドラマ向きの作品だと思いました。「次がどうなるの?助かるの?」と、最終回に向けてのドキドキハラハラ感が見る人をひきつけていくのだろうと思います。

――政治家、そして楓の良き理解者として、早穂子をどのように演じていきたいと思いますか?

早穂子の正義感がどのように崩れていくのか、とても楽しみにしているところです。今作品は職業よりも人間に重きを置いて描かれているので、血の通った人物を演じたいと思っています。結城にとって、敵なのか味方なのかわからないところが、ある意味、演じにくいですけど(笑)。そこが早穂子の面白さでもあると思います。

――撮影に向けての抱負や、視聴者に向けてメッセージをお願いします。

とても感動的な物語です。ヒューマンサスペンスのドラマ、ここにあり!という作品に参加でき、私も楽しみです。ご期待ください。

■ 「TWO WEEKS」あらすじ

結城大地(三浦)は、人生に希望を持たず、毎日をただ刹那的に過ごしている男。

そんな彼の前に、かつて人生で唯一心の底から愛していながら、ある出来事により一方的に別れを告げた青柳すみれ(比嘉)が現れる。そして彼女から、結城との娘を産んでいたこと、そして、8才になる娘のはな(稲垣)が白血病であることを告げられる。

突然明らかになった娘の存在に戸惑いながらも、病院で初めて出会ったはなを前に、父親としてのいとおしさを覚える結城。さらに、幸運にもドナーに適合したことで、結城は再び自分が生きる意味を見いだす。

一方、月島楓(芳根)は、かつて父親を死に追いやった8年前の事件の黒幕に復讐(ふくしゅう)するため、旧知の仲の国会議員・久我早穂子(黒木)の支えも受けながら、検事の道に進んだ現在も独自に捜査を進めていた。

そんな中、楓のスパイとして黒幕に迫った協力者が、変わり果てた姿で見つかる。逮捕されたのは、遺体発見現場にいた結城だった。

はなの手術まで2週間。このままでは骨髄移植手術を行えないと考えた結城は、娘の命を救うため決死の逃亡に身を投じる。

そんな結城の足取りを、刑事・有馬海忠(三浦)をはじめとした警察、そして協力者の死の真相を確かめたい楓ら検察が追い始める。さらには、結城と古くからの付き合いがある実業家・柴崎要(高嶋)もその動向を虎視眈々(たんたん)とうかがっていた。(ザテレビジョン

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