DVD&動画配信でーた6月号(発売中)掲載の「海ドラでーた Vol.15」。イッキ見必至の海外ドラマをニュースでもご紹介します!

【写真を見る】80年代のPC開発競争がリアルに描かれる

■ 『ホルト・アンド・キャッチファイア~制御不能な夢と野心~』(6月7日発売&レンタル中)

『ホルト・アンド・キャッチファイア~制御不能な夢と野心』は『ウォーキング・デッド』をヒットに導いたAMCが放つ、80年代のPC革命をテーマにしたヒューマン・ドラマだ。主人公らが、数々の困難を乗り越えながら、偉業達成を目指すアツい展開が評判となり、シーズン4まで製作された。

中堅企業カーディフの面接に現れたジョー(リー・ペイス)は会社を大躍進させると宣言し、採用される。パーソナル・コンピュータ部門を設立した彼は、負け犬根性が染みついたエンジニアのゴードン(スクート・マクネイリー)と、常識知らずのプログラマーキャメロン(マッケンジー・デイヴィス)と共に、大企業IBMを凌駕する画期的なPCを開発し、急速に変化する市場の頂点を目指していく。

■ PC黎明期に勃発した新製品の開発合戦

より安く、より高性能な製品を発表した者が業界の覇者となる。そんな80年代には、企業間のスパイや盗作が横行。ジョーたちもIBMの製品を盗作しようとしたことで、訴訟問題にまで発展。当時の熾烈な新製品開発の舞台裏を知ることができる。

■ まるで詐欺師!? ジョーの優れた話術

ビッグマウスで周囲を動かしていくジョーゴードンも、彼の言葉によって心動かされたひとりだ。しかし、ジョーの話には虚実が入り交じっており、事実を知った者の怒りを買うことも。巧みに相手を煙に巻く彼のトーク・スキルには驚く。

ジョーを巡りこじれていく人間関係

ジョーに惹かれていたキャメロンだが、ときには仲間も利用する彼の本性を知り、反感を抱く。また、ジョーの野望に魅せられたゴードンは、開発費を自ら捻出。破綻寸前に追い込まれてもなお、ジョーとの仕事を優先し、妻との関係が悪化していく。

マッケンジー・デイヴィスの不思議ちゃんキャラにハマる

キャメロン役は『ターミネーター:ニュー・フェイト』(11月公開)に出演するデイヴィス。周囲を気にしない奔放さと、意外に打たれ弱く繊細な一面をもつ天才女子を好演する。(Movie Walker・文/前田かおり【DVD&動画配信でーた】)

PC革命を目指し、個性的な3人の天才が集結