岡山県新見市の新見美術館7月21日(日)まで、「生誕100年 堀文子 追悼展 -旅人の記憶-」が開催されている。

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自然の中に息づく命を描き、幅広い年代層に絵本でも親しまれた日本画家・堀文子(1918-2019)の追悼展。堀文子は、2019年2月5日に100歳で死去。同展では、初期作品から最後の作品となった《紅梅》までの100余点を展示。「群れない」「慣れない」「頼らない」を信条として人生を歩んだ創作の軌跡を辿る。

多摩美術大学堀文子教室で学んだ画家・新恵美佐子を講師に迎えた「スペシャルゲストトーク」(参加費無料、要観覧料)や、ワークショップ「野の花を岩絵の具で描こう!」(講師:新恵美佐子、会費1000円(観覧料、材料費含む))、担当学芸員による展示解説(参加費無料、要観覧料)など、関連イベントも実施する。

担当者は「本展覧会巡回中の2019年2月5日、堀文子さんが100歳で逝去されました。岡山初、そして追悼展として開催される本展覧会では、孤高の女性画家の創作の軌跡を、112点の作品と創作を支えた愛用品や貴重な資料により紹介。多くの人を魅了し続けた人間像にも迫ります」と展示の魅力を話す。

堀文子が描いた作品がずらりと展示される同展。堀文子がどのような人生を歩んだのか? 3つの信条を掲げるに至るにはどのような経緯があったのか? 堀文子の作品を見ると、思いを垣間見られるだろう。開催期間中にぜひ訪れよう。(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス編集部)

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