梅雨の風物詩 あじさいの秘密

あちこちで梅雨入り宣言が聞かれるようになる6月。その6月の花というと、まず思い浮かべるのはあじさいでしょうか。庭に咲いているあじさいが雨に打たれている姿は、何とも風情があっていいものです。

今回はこのあじさいの花に隠された秘密についてお話ししようと思います。

あじさいの秘密

あじさいの秘密

あじさいの語源は?

あじさいは、漢字では「紫陽花」と書きますよね。でも、このあじさい、もともとは「あづさヰ、あぢさヰ」と呼ばれていたそうです。「あづ」や「あぢ」は小さいものが集まるという意味、「さヰ」は「真藍、さ藍」という意味で藍色を表しているとのこと。

つまり、あじさいは、元々は藍色の小さな花が集まっている花という意味で名前がつけられていたのですね。

万葉集』では、この「あづさヰ、あぢさヰ」が「味狭藍」とか「安治佐為」などのように当て字を使って書かれていたり、平安時代につくられた辞書『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』の中では、「阿豆佐為」と書かれていたりしています。

それがどうして「紫陽花」という漢字になったのでしょう。一説には、中国は唐の時代の詩人、白居易が「紫陽花」と呼んでいた花を、平安時代の学者、源順(みなもとのしたごう)が「あじさい」の花だと勘違いしたのがはじまりだ、とのこと。

あじさい

あじさいを使ったおまじない

さて、そのような由来のある名前を持つ花、あじさいですが、実は、有毒植物だということ、ご存知でしたか? 何と、花や葉に毒をもっていて、それを食べてしまうと、「嘔吐」や「頭痛」や「めまい」などの中毒症状を起こすというのです。

そして驚いたことには、日本には、そんなあじさいを使ったおまじないが昔からあったというのです。

「毒を以て毒を制する」という言葉があるように、昔の人々は、毒のあるこのあじさい魔除けや厄除けになると考えたのでしょうか。あるいは、色が移り変わるあじさいにちなんで、病が移らないことを願ってのことなのでしょうか。

古くから、玄関や軒下にあじさいを吊るすというおまじないが行われていたそうなのです。それも6月の6のつく6日、16日、26日にするといいそうなのです。

また、トイレに吊るすと、婦人病や下の病気にかからないとのこと。地方によっては、半紙でくるんだり、紅白や金銀の水引きを結んだりして吊るすところもあるそうです。

あじさいを使ったおまじない

あじさいを使ったおまじない

どうして6月の6のつく日なのかは残念ながら分からないのですが、あじさいが咲いている時期ならばほかの日にして悪いということはないように思います。そうそう、ドライフラワーにしてお守り代わりに吊るしておくというのも、いいかもしれませんね。

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