昨年9月になくなった樹木希林が企画を手がけ、浅田美代子が45年ぶりの主演を果たした『エリカ38』の公開記念舞台挨拶が6月8日TOHOシネマズシャンテで開催され、浅田をはじめ、平岳大、窪塚俊介、山崎静代、木内みどり、日比遊一監督、製作総指揮の奥山和由が登壇。南海キャンディーズ山里亮太と女優の蒼井優の結婚が話題となるなか、相方で2人の“恋のキューピッド”でもあった山崎が開口一番「どうも蒼井優です」と挨拶。浅田は「しずちゃんとLINEも交換して仲よくなったので、キューピッドをお願いしたい」と仲介のお願いをし、山崎が「誰かいるかな…しょうもない芸人しかいない」と答えるなど、丁々発止のやり取りで会場を盛り上げた。

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本作は、実際に起こった事件をモチーフにした犯罪エンタテインメント。60歳を過ぎてもなお色香で男たちを惑わし、実年齢を20歳以上詐称して何億円ものお金を搾取した女性“エリカ”が欲望の深みに堕ちていくさまを描く。樹木が浅田主演の映画を作るべく、企画した本作。浅田は「一昨日『明日から初日です』と希林さんのお墓まいりをしてきました。きっと希林さんも喜んでくれていると思います」と天国の樹木に思いを馳せた。

ラブシーンにもトライした浅田。相手役となった平に「すいません、こんなおばさんと。本当に」と謝ると、平は「とんでもない。38歳に見えた」とニッコリ。浅田は「あはは!」と大きく笑い、「見えないですから、見えないですから!」と楽しそうに語っていた。

また山崎は「樹木希林さんと本当にお会いしたかった。少しでも関わらせていただいて、呼んでいただいてめちゃくちゃうれしかった」と憧れの樹木とのタッグに感無量の面持ち。浅田は「(樹木は)『しずちゃんでよかったねえ!』って言っていた」と山崎が樹木から褒められていたことを明かし、山崎演じる家政婦のまさえ役のセリフを振り返りながら、「(まさえが)『田舎に帰って、弟の世話になります』というセリフがあるんだけど、しずちゃんは本当にそんな感じがしてよかった。本当に田舎に帰って弟の世話になるんだろうなあって感じがしてすごくよかった」と微妙な褒め言葉を投げかける。山崎は「ありがとうございます。田舎っぽくてよかった」と続けて、会場の笑いを誘っていた。(Movie Walker・取材・文/成田 おり枝)

浅田美代子、ラブシーンの相手役から「38歳に見えた」と言われるひと幕も!