■離乳食ってどのくらい味つけしても大丈夫?
赤ちゃんの発達に応じて進める離乳食。まずは、離乳食の味つけで注意したいポイントをご紹介します。

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・生後5、6カ月の離乳食初期は味つけ不要!

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ママやパパと比べて、体の消化機能が未熟な赤ちゃん。大人と同じ味つけをした離乳食を口にすると、胃や肝臓などに負担がかかったり、味覚の発達に悪い影響を与えたりする恐れがあります。だからこそ、離乳食の味つけは注意が必要!特に離乳食初期の赤ちゃんは食べることに慣れていないので、特別な味つけは不要です。味つけをするとしても、出汁や野菜スープなどで薄く味つけをしましょう。素材そのものも味わいを楽しむようにするのがポイントです♡




・離乳食中期になって徐々に味つけスタート!

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1日に2~3回の離乳食を食べるようになったら、いよいよ味つけをスタート!胃腸の負担になりにくい調味料を使って、薄く味つけしてみましょう。ただし、離乳食中期は使用NGの調味料も多いので、どの調味料なら使ってもOKか事前にチェックしておいてくださいね。ちなみに、磯の風味が味わえる青海苔や焼き海苔も中期から使用できます。




・基本は薄味!素材の味を楽しめるように

出典:栄養満点の野菜スープは離乳食の味方!おすすめのレシピをチェック @_____k124hさん

離乳食をスタートするにあたって覚えておいて欲しいのが、「離乳食の間は薄味が基本!」ということ。赤ちゃんの体に負担をかけないためにも、味覚に支障をきたさないためにも薄味にしなくてはいけません。後期、完了期になって使用できる調味料の幅は広がりますが、味つけはあくまで素材の旨味を引き出す程度に。濃くしないのが鉄則です。

■市販の離乳食用の出汁って、使用して大丈夫なの?

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薄味が基本の離乳食期に活躍するのが“出汁”。でも、出汁って毎回作るとなると大変ですよね…。そこで、「ドラッグストアやベビー用品の専門店などで見かける、離乳食用の出汁って使っていいの?」と考えるママもいるのではないでしょうか。結論から言うと、市販の離乳食用の出汁は月齢に合わせて使用してもOK!無添加タイプのものなら、より安心して離乳食に使うことができるでしょう。市販の離乳食用の出汁はお湯に溶かすだけのタイプが多く、必要な分だけ作れるのがメリットですね。和風だしや野菜だし、コンソメなどがあるので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。ちなみに、一般的な市販の出汁は塩分や味が濃いので使用NGです。

■離乳食期ごとの味つけ方法!使用してもOKな調味料とは
ここでは、離乳食期ごとの味つけ方法や使用してもOKな調味料をまとめました。





・離乳食初期は出汁のみ!特別な調味料は使いません

出典:栄養満点の野菜スープは離乳食の味方!おすすめのレシピをチェック  @__itk.shokudo__さん

ペースト状の食材を食べるところから始める、離乳食初期。離乳食をスタートしたばかりの赤ちゃんは特に消化機能が未熟なので、特別な調味料は使いません。離乳食初期の終わりごろになり、少しずつ食べられる食材が増えてきたら、調味料として出汁を取り入れましょう。味つけの方法は、ペースト状にした食材に出汁を混ぜるだけです。【離乳食初期の味つけで活用できるもの】出汁粉ミルク野菜スープ




・離乳食中期の味つけは風味づけ程度に
離乳食に少し慣れてきた中期から調味料が使えるようになりますが、あくまで味つけは風味づけ程度に。薄すぎるぐらいが丁度いい味つけです。【離乳食中期に使用できる調味料】砂糖(三温糖、きび砂糖、黒砂糖を含む):離乳食を煮込むときなどに少量入れて使います。バター:風味として仕上げに少量入れて使います。





・離乳食後期は使える調味料の幅が広がる

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離乳食後期では、使える調味料の幅がグンと広がります。調味料によってはアレルギーを引き起こす恐れもあるので、注意して使用してくださいね。【離乳食後期に使用できる調味料】中期で使用可能な調味料塩:味に変化をつけたいときに少量加えます。しょうゆ:煮込むときや仕上げに少量使用。薄口しょうゆは塩分が高いので、使用する場合は注意が必要です。味噌:米味噌、麦味噌、豆味噌などを少量加えます。出汁入りの味噌は添加物が含まれているので、できれば避けた方がいいでしょう。マヨネーズ:全卵が食べられるようになったら使用可能。使うときは控えめに。




・離乳食完了期はほとんどの調味料が使用OKに

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離乳食完了期はほとんどの調味料が使用できるので、味つけのバリエーションも増えます。炒めものや揚げ物など調理方法も増えるので、いろいろな味つけをしてみてください。【離乳食完了期に使用できる調味料】中期、後期に使用可能な調味料トマト加工品:香辛料を多く含んでいるものもあるので注意。添加物の少ないものを選び少量を目安に使ってください。カレー粉:少量なら使うことができます。刺激が強いので、使用するときは風味程度にしましょう。鶏ガラスープ:大人の料理から取り分ける程度がおすすめ。味つけで使うとしてもごく少量に留めてください。

■離乳食の味つけに使える市販の調味料は?
ここでは離乳食の味つけに使える、市販の調味料をご紹介します。





・かんたん粉末和風だし

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さまざまなベビーフードを販売している『pigeon(ピジョン)』の「かんたん粉末和風だし」。かつおと昆布で出汁を取った、薄味の離乳食用出汁です。離乳食初期から使用できるので、おかゆの風味つけにピッタリ。お徳用サイズはジッパーがついているので、保管もしやすいですよ。




・たっぷり手作り応援野菜スープ

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野菜スープでおすすめなのは『和光堂(わこうどう)』の「たっぷり手作り応援 野菜スープ(徳用)」。国産の野菜で出汁を取ったスープなので、ママも安心して使用できるでしょう。お湯で溶くだけの顆粒タイプなので、忙しいときに便利!洋風の離乳食を作るときに使ってみてはいかがでしょうか。




・赤ちゃん用うどんスープ
北海道産の真昆布と薩摩産のかつお節などで出汁を取った『ヒガシマル醤油』の「赤ちゃん用うどんスープ」。化学調味料や保存料、着色料不使用のうどん出汁です。優しい味わいの出汁で、和風料理に幅広く使える!煮物やおかゆの味つけにもおすすめです。





・1歳からのケチャップソース

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『オタフクソース』の「1歳からのケチャップソース」は、トマトやプルーンなど7種類の野菜や果物で作られたケチャップです。卵や乳製品など、7大アレルゲンと呼ばれる原材料を使用していないのがうれしいポイントですね。ケチャップ特有の酸味も控えめで食べやすくなっています。

■離乳食の出汁は手作りできる!作り方と保存方法
離乳食の出汁は、手間をかけなくても作ることができますよ。ここでは簡単に出汁を取る方法と保存方法をご紹介します。





・簡単でおいしい出汁の作り方

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<材料>昆布   約5cmのものを2枚かつお節 約20g水    1L<作り方>1.昆布の表面の汚れを濡らしたキッチンペーパーで軽く拭きます。2.かつお節をお茶パックに入れます。3.【1】と【2】をピッチャーや麦茶用のポットに入れます。4.【3】に水を入れ、冷蔵庫に入れて一晩放置すれば完成です。




・まとめて出汁を取った場合の保存方法

出典:栄養満点の野菜スープは離乳食の味方!おすすめのレシピをチェック  @__itk.shokudo__さん

手作りの出汁は冷蔵庫で2~3日程度保存できますが、冷凍庫なら3週間程度保存できるので、まとめて出汁を取った場合は冷凍庫に保存しましょう。冷凍保存するときは、プラスチック容器や製氷機を使用すると◎。使うときは凍ったまま鍋に入れて溶かすか、耐熱容器に入れて電子レンジで加熱してくださいね。

■離乳食の味つけは薄味で風味づけ程度が鉄則!
調味料を使用することで、離乳食の味に変化が出せます。しかし、調味料は塩分や添加物などを多く含むものもあるので、使用する際は気をつけてあげなくてはいけません。調味料を使用するときは風味づけ程度にして、素材そのものの味を楽しめるようにしてあげてくださいね。
(mamagirl
掲載:M-ON! Press