アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や「心が叫びたがってるんだ。」で知られる長井龍雪監督の最新作で、オリジナルストーリーの長編アニメーション映画空の青さを知る人よ」が、10月11日(金)に公開されることが決定。

【写真を見る】吉沢亮はギタリスト・金室慎之介と、13年前からやって来た18歳の慎之介“しんの”役! ビジュアルと比較すると…?

今回、キャスト陣が解禁となり、吉沢亮吉岡里帆若山詩音松平健が声優を務めることが明らかになった。

■ “あの花”“ここさけ”の「超平和バスターズ」が再集結!

長井監督によるアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(2011年、フジテレビ系)は、“号泣必至”と話題沸騰となりブーム化。

2013年には劇場版が公開され、本作をきっかけに“青春アニメ”“長いタイトル”“アニメロケ地の聖地巡礼ツアー”が流行し、社会現象となった。

2015年公開のアニメ映画心が叫びたがってるんだ。」は、原作無しのオリジナルストーリーにもかかわらず興行収入11億円の大ヒットを記録。長井監督の評価を確立することとなったこの2作は、“大人も泣ける感動アニメ”の金字塔として、多くのファンに支持されている。

そして今回、公開が決定した「空の青さを知る人よ」では、“あの花”“ここさけ”同様、脚本家の岡田麿里とキャラクターデザイン・総作画監督の田中将賀によるクリエーターチーム「超平和バスターズ」が再集結。

さらに、あの花ここさけの企画・プロデュースを行った清水博之、「バケモノの子」(2015年)や「君の名は。」(2016年)のプロデュースを手掛けた川村元気も参加する。

■ 主演に吉沢亮が決定! 劇中では松平健の歌唱シーンも

公開されたティザービジュアルが話題となる中、キャスト陣が解禁に。

高校卒業後ミュージシャンとしての成功を夢見て上京するも売れず、地元の友人たちとも音信不通のギタリスト・金室慎之介と、13年前からやって来た18歳の慎之介“しんの”を吉沢が担当。吉沢にとっては、初めての長編アニメーション映画の声優挑戦となる。

吉沢は「声優のお仕事に関しては、台本の読み方すらも分からないど素人ですが、監督を信じながら、今までのお芝居とは全く異なる視点から役を作っていく時間は、とてもチャレンジングであり、幸せな時間でした」と振り返る。

また、慎之介の元恋人・相生あかね役に吉岡里帆あかねの妹・相生あおい役に若山詩音、慎之介がバックミュージシャンを務める大物演歌歌手・新渡戸団吉役に松平健が起用された。

松平は今回、劇中で大物演歌歌手・新渡戸団吉として歌唱も披露する。以下、キャスト・監督からのコメントを紹介。

■ 金室慎之介/しんの役:吉沢亮

長井監督の作品は以前から見せていただいていて、ファンタジーとリアルが絶妙なバランスで混じり合う世界観の中で必死に叫ぶ登場人物たちの姿に、何度も泣かされました。

声優のお仕事に関しては、台本の読み方すらも分からないど素人ですが、監督を信じながら、今までのお芝居とは全く異なる視点から役を作っていく時間は、とてもチャレンジングであり、幸せな時間でした。

物語はもう、言うまでもなく、めちゃくちゃ面白いです。めちゃくちゃです。不器用でどうしようもなくいとおしいキャラクターたちによるちょっと不思議な恋、姉妹愛。ぜひ、お楽しみに。

■ 相生あかね役:吉岡里帆

長井監督の作品が本当に大好きで。いつか長井監督の作る世界の中で私も一緒に過ごしてみたいと思っていました。なので、相生あかね役に決まったと分かった時は、すごくうれしかったです。

姉妹愛、初恋、故郷への思い…。初めから終わりまで、登場人物達の青さに胸がきゅうっと締め付けられます。わしづかみです。

アフレコの際には、あまり声優のお仕事の経験がなかったので、不安が大きく緊張していましたが、長井監督に「空青」の世界観に連れていっていただきました。この作品に出会えて、本当によかったです。

切なくて不思議な2度目初恋の物語に、会いにきてください。

■ 相生あおい役:若山詩音

「相生あおい役に決まりました」とご連絡頂いた時には、本当にびっくりしたと同時に、とてもうれしくなりました。

アフレコの際には、自分が喋っているときに聞こえる声と画面の向こう側で聞こえている声に違いがあり、難しなと感じると同時に、もっと演技の勉強をしなくてはと感じる現場でした。

そんな中で、私の足りない部分は長井監督をはじめ、スタッフの皆さま、そして共演させていただく皆さんに導いていただき、あおい役をやりきることができました。

■ 新渡戸団吉役:松平健

新渡戸団吉役は、非常にインパクトのある役で、面白いなと思いました。本作の中でいろいろとひっかきまわしたりする役です。

内容的にも、大変切ない話で、姉妹愛や現代と過去の融合みたいな、不思議な面白い作品に参加できるというのも大変うれしかったです。

久しぶりのアフレコでしたので、長井監督の思われていた通りにできたか分かりませんが、私なりに役を作って楽しみました。劇中での歌唱シーンもありますので、そちらも楽しみにしていただければと思います。

長井龍雪監督

吉沢さん、吉岡さん、若山さん共にオーディションにて決定をさせていただきました

吉沢さんは、元気な高校生のしんのと、やさぐれた31歳の慎之介という、同一人物でありながら年齢の違う2人を、キャラクター性を理解して見事に演じ分けてくださいました。

オーディション段階では、同じキャストで年齢が違うキャラ同士の掛け合いを演じ分けるイメージが固まっていませんでしたが、吉沢さんの演じ分けを聞いて答えにたどり着けました。

吉岡さん演じるあかねというキャラクターは、両親が事故で亡くなり若い頃から苦労しているキャラクターなのですが、母親のような落ち着いた一面だけではなく、姉としてのかわいらしさも感じられる演技をしてくださる方が良いなと思っていたので、オーディションでお聞きした時に柔らかな声と演技がぴったりだと思いました。

若山さんは、オリジナルアニメ映画のメインキャラクターとして初めてのキャスティングとなりますが、澄んだ声質と一生懸命な演技が、不安定な時期の高校生あおいというキャラクターにマッチしていると思いました。

松平さんが演じられた新渡戸団吉というキャラクターは、この映画のバイプレーヤーであり狂言回しの役どころです。

物語にとっては必要不可欠のキャラクターで、大物演歌歌手という背景から、役に説得力を持たせられなければ作品全体の格が下がると思いましたので、説得力を持たせるために松平さんが持つ存在の力、「格」をお借りしたいと思いお声掛けをさせていただきました

皆さまと、この作品でご一緒できることを、とてもうれしく思っています。

■ 「空の青さを知る人よ」ストーリー

山に囲まれた町に住む、17歳の高校2年生・相生あおい。将来の進路を決める大事な時期なのに、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日。

そんなあおいが心配でしょうがない姉・あかね。2人は、13年前に事故で両親を失った。当時高校3年生だったあかねは恋人との上京を断念して、地元で就職。それ以来、あおいの親代わりになり、2人きりで暮らしてきたのだ。

あおいは、自分を育てるために、恋愛もせずいろんなことを諦めて生きてきた姉に、負い目を感じていた。姉の人生から自由を奪ってしまったと…。

そんなある日、町で開催される音楽祭のゲストに大物歌手・新渡戸団吉が決定。そのバックミュージシャンとして金室慎之介の名が上がる。

あかねのかつての恋人であり、高校卒業後、東京に出て行ったきり音信不通になっていた慎之介が町に帰ってくる…。

時を同じくして、あおいの前に、突然“彼”が現れた。“彼”は、しんの。まだあかねと別れる前の、高校時代の姿のままで、13年前の過去から時間を超えてやって来た18歳の金室慎之介。

思わぬ再会をきっかけに、次第に、しんのに恋心を抱いていくあおい。一方、13年ぶりに再会を果たすあかねと慎之介。切なくて不思議な四角関係…過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。(ザテレビジョン

映画「空の青さを知る人よ」のキャストに決まった若山詩音、吉岡里帆、吉沢亮、松平健と長井龍雪監督(写真左から)