著者:スティーブン・デニス(フットボール・トライブ・インドネシア

 フランスで開催中のFIFA女子ワールドカップ2019。昨晩アルゼンチン戦が行われ、日本は初戦でポイントを獲得した唯一のアジア代表国となった。しかしながら、パルク・デ・プランスでスコアレスドローの試合結果を祝ったのはアルゼンチンだ。2011年の元チャンピオンに対する最高の結果を喜んだ。

 アルゼンチンにとっては2003年2007年に続く3度目のワールドカップ出場であり、なでしこジャパンとの対戦は2度目になる。2003年の対戦では日本が6-0で圧勝した。

 アルゼンチンは何年も女子サッカーの活動が停滞していたが、ここ2年間で目覚ましい発展をみせている。一方の日本は2011年の成功以来、今大会に向けても次の東京オリンピックに向けても、チームを立て直してきている。

 なでしこは、わずか10分で最初のチャンスを得て試合を独占するかと思われた。清水梨紗が右サイドからペナルティボックスにクロスを送り、菅澤優衣香のヘディングかというところ、相手GKバニナ・コレアの手に当たる。シュートストッパーのバニナはアルゼンチンが今大会出場を決めた後に、引退の決断を覆した選手だ。

 15分後、日テレベレーザの21歳MF三浦成美のボックス外からのシュートで日本に2度目のチャンスが訪れる。かしこシュートは大きく外れた。アルゼンチンのディフェンス陣がとても良く、前半をスコアレスのまま終える。

 50分、横山久美がボックス外からの完璧にみえるシュートを放ち、なでしこが再びチャンスを得た。GKバニナがなんとかかわし、日本にリバウンドのチャンスしかしストライカー菅澤はこの最高のチャンスを活かすことができなかった。

 残り15分となった頃、アルゼンチンが攻撃に意欲的なり、73分にフロレンシア・ボンセグンドが右サイドを駆け上がってのシュートチャンスを得たが、最終的に山下杏也加が止めた。

 アルゼンチンキャプテンで、アメリカワシントンスピリットからスペインのレバンテにレンタル移籍したエステファニア・バニーニは、なでしこ達からいくつかのファウルを引き出し、アルゼンチンカウンター攻撃をリードしているようにみえた。結果、この選手にプレーヤー・オブ・ザ・マッチが贈られた。

 試合終了時、日本は61%のポゼッション率、8シュート3オンターゲット、5コーナー、8フリーキックと、かなり試合を支配していたようにみえる。しかしカルロスボレッロ監督下のアルゼンチンは、しっかりした守備体制で嵐を乗り切り、感動的なポイントを獲得することができた。

 グループDでは、イングランドスコットランドに勝利してリード日本とアルゼンチンは2位3位を共有する形となっている。次回、日本はスコットランドからのポイント獲得が求められる重要な対戦になる。アルゼンチンはル・アーヴルでライオネス(イングランド)と対戦する。

FIFA 女子ワールドカップ フランス 2019
グループステージ第2節:日本対スコットランド
日本時間:2019年6月14日(金)20:00キックオフ
会場:ロアゾン・パーク
放送:Fuji TV, J SPORTS 1, NHK-BS1

グループステージ第3節:日本対イングランド
日本時間:2019年6月20日(木)2:00キックオフ
会場:ニース・スタジアム
放送:Fuji TV, J SPORTS 2, NHK-BS1