JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、令和元年度産炭国に対する石炭採掘・保安に関する技術移転事業のうち、ベトナム石炭鉱物産業グループ(VINACOMIN)との研修事業を開始しました。


■ ベトナム受入研修開講式の様子

ベトナム研修生代表(グェン・ヴァン・スック氏)の挨拶
JOGMEC石炭開発部大岡部長の歓迎挨拶
  通気保安技術管理習熟コース集合写真
機械化採鉱技術習熟コース集合写真

■ ベトナム派遣研修実施状況
坑道維持技術指導の状況
ガス検定器整備技術(通気技術)指導の状況
集中監視ソフト操作指導の状況

 本技術移転事業は、アジア地域等の産炭国における保安監督者、炭鉱管理者および炭鉱技術者を対象に、日本の石炭採掘・保安技術を移転することで、日本への安定的な石炭資源の供給確保を目的に実施しているものです。

 令和元年度のベトナムVINACOMINとの研修事業については、6月4日(火)に国内受入研修生第1期18名が来日し、釧路コールマイン株式会社の敷地内にあるJOGMEC炭鉱技術研修センターにて機械化採鉱技術や設備自動化技術等に関する国内受入研修事業を開始しました(今年度は6期に分けて計70名を受入予定)。
 国内受入研修開始にあたり、JOGMEC本部で行った開講式では、ベトナム研修生代表であるグェン・ヴァン・スック氏から、「この研修において、日本の坑内採掘に関する最新技術、ノウハウ、保安理念を習得するとともに、他産業における生産・保安に関する取組みも学ぶことで、日本の技術や保安理念の良いところをしっかりと吸収し、ベトナムの石炭産業の発展に貢献したい。また、日本の文化や生活に触れることで、日本に対する理解を深めたい」と抱負が述べられました。
 国内受入研修は、コースによって異なりますが、長いもので約12週間の研修を釧路にて実施します。

 一方、日本の専門家がベトナムで現地指導を行う、海外派遣研修事業については、今年度の海外派遣研修を受託した釧路コールマイン株式会社の炭鉱技術者が5月末から現地に滞在し、VINACOMINの炭鉱坑内での機械化採炭技術や坑外における救護・通気等に関する研修を開始しています。

 国内受入研修および海外派遣研修に参加する研修生は、研修終了後、各国の石炭業界の一翼を担う人材として活躍することが期待されており、研修生OBのネットワークが着実にひろがっています。
 JOGMECは、今後も海外の産炭国への日本の炭鉱技術の移転を通じて、産炭国石炭産業における保安技術等の向上に貢献するとともに、同国との一層の関係強化を図り、日本への石炭資源の安定的な供給確保に努めてまいります。

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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_03_000031.html?mid=pr_190612

配信元企業:JOGMEC

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