歌手の小林幸子が13日、都内で行われた映画『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』公開アフレコイベントに出席。“歌謡界のラスボス”として今後も邁進することを誓った。

【写真】『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』公開アフレコイベントの様子

 本作は、1998年に公開された記念すべきポケモン映画シリーズ第1作目となる『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』を、フル3DCGとしてよみがえらせた作品。小林は波止場を仕切る女性・ボイジャー役として作品に参加している。
 
 この日は、最強のポケモンを作りたいという人間のエゴによって生み出された伝説のポケモンミュウツーを演じる市村正親、すべてのポケモンの始まりと言われ、世界で最も珍しい幻のポケモンミュウを演じた山寺宏一と共に公開アフレコに参加した小林。感情いっぱいにボイジャーに命を吹き込むと、湯山邦彦監督も「波止場を仕切る貫禄が感じられました」と大絶賛する。
 
 小林と言えば、今年歌手デビューから55年を迎えたが「ポケモン」シリーズとは縁が深い。1997年に放送されたテレビ東京系アニメ『ポケットモンスター』のエンディング曲「ポケットにファンタジー」を歌い、翌年の映画『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』では、エンディング主題歌「風といっしょに」を担当。
 
 小林は「私は演歌で育ったのですが、コンサートでは明らかに演歌ファンではない人が『風といっしょに』を歌うと、サイリウムを振ってくださったり、泣きながら聞いてくれたりするんです」とうれしそうに語ると「そういう姿を見ていると改めて映画のすごさを感じますし、いま皆さまには“ラスボス”という愛称でかわいがってもらっていますが、こうした流れは『風といっしょに』からスタートしたと言っても過言ではないと思います」と笑顔を見せていた。
 
 またミュウツーポーズでさっそうと登場した市村は、流ちょうなセリフ回しで貫禄を見せると、再びミュウツー役のオファーを受けたことに「当然ですよ!」と冗談交じりで回答。続けて「うちには息子がいるのですが、参観日などで学校に行くと『ミュウツーやって』とせがまれるんです。そういう喜びと共に演じさせていただきました」と楽しい仕事だったことを明かしていた。

 映画『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』は、7月12日より全国公開。

(左から)『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』公開アフレコイベントに登場した山寺宏一、市村正親、小林幸子 クランクイン!