JR東海が、紀勢本線の全線開通60周年記念企画を開催。特急「紀勢本線全通60周年号」を名古屋~熊野市・新宮間で運転します。熊野市駅では記念セレモニーを開催予定です。

7月15日に全通60周年

JR東海は2019年6月12日(水)、地元自治体と連携し、紀勢本線の全線開通60周年記念企画を展開すると発表しました。

紀勢本線は、亀山駅三重県亀山市)から和歌山市駅和歌山県和歌山市)にかけて紀伊半島の海沿いを結ぶ路線です。1959(昭和34)年7月15日に三木里駅(三重県尾鷲市)から新鹿駅(同・熊野市)までの区間が開通し、紀勢本線が全通しました。

今回、企画のひとつとして記念列車の特急「紀勢本線全通60周年号」が運転されます。キハ85系ディーゼルカー(4両)を使い、紀勢本線の駅員・乗務員がデザインした60周年記念ロゴをヘッドマークにして掲出。途中の三瀬谷ダムや新鹿海岸などの景勝地では減速して通過します。運転日と区間は次のとおり。

7月13日(土)
名古屋8時51分発→熊野市12時16分着
7月14日(日)
名古屋8時51分発→新宮12時36分着
7月15日(月・祝)
熊野市14時35分発→名古屋18時26分着

途中停車駅は桑名、四日市、鈴鹿、津、松阪、多気、三瀬谷、紀伊長島、尾鷲、熊野市です。列車は全車指定席(一部グリーン車)で運転。特典として、車内で「最後の開通区間 乗車証明書」が配布されるほか、15日はヘッドマーク原寸大の「最後の開通区間 乗車記念ステッカー」もプレゼントされます。

15日13時半からは、熊野市駅(三重県熊野市)で記念セレモニーを開催。このほか「紀勢本線全通60周年号」を利用して沿線を刊行する旅行商品が各旅行会社から発売されます。

※一部修正しました(6月14日6時30分)。

【画像】紀勢本線全通60周年の記念ロゴ

紀伊半島の海沿いを走るJR紀勢本線(画像:JR東海)。