お墓の中のニホンミツバチの巣を養蜂家が引っ越す様子がTwitterに投稿され、注目を集めている。

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ニホンミツバチが巣を作っていたのは、北九州市八幡東区にある浄土真宗本願寺派永明寺のお墓の中。この日、住職立会いのもと養蜂家が納骨室を開けると、「想像以上の大きさ」の蜂の巣が姿を現した。中は、たくさんのニホンミツバチによってハチミツだらけになっていたという。取り出した蜂の巣は、深さのある収納ケース1つとトレー2枚でも入りきれないぐらいの量に。外側は真っ白で中は黄色の綺麗な蜂の巣には、ハチミツがびっしり。味見した住職は「おいしい」と語っている。


蜂の引っ越しを買って出たのは、福岡市を中心にニホンミツバチが住める環境を増やす活動を行っている養蜂家「JBee Farm」。当初、このお墓は持ち主不明だったため、住職が蜂の巣の対応を行うことになっていた。しかし、対応方法に苦慮しSNSで発信。そうすることで、「JBee Farm」からの提案を受けることができ、駆除することなく蜂ごと移すことになったという。なお、今回はまだ移動には至っていない。もう少し時間をかけて蜂を落ち着かせ、女王蜂を特定した後に移動する予定となっている。


ニホンミツバチは個体数が少ないため、Twitterでは今回の救出劇を称賛する声が殺到。「結果保全に繋がって良き哉」「ニホンミツバチさんが元気にお引越し出来てほっこりです。無益な殺生しなくて済んで本当に何より」「いい巡り合わせになったんですね 読んでて嬉しくなりました」「すごい…正しいSNSの部屋の在り方ですね」といった声が寄せられ、大きな反響となっている。







画像提供:松崎智海(非売品僧侶)@浄土真宗本願寺派永明寺住職(@matsuzakichikai)さん