オフサイドポジションのスアレスを逆手に取ったアルバへのスルーパスに称賛 「やはり別格」

 バルセロナは今季、リーガ・エスパニョーラで勝ち点「87」を記録し、2位アトレチコ・マドリードに11ポイントもの差をつけて連覇を達成した。エースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、リーグ戦36ゴールを挙げる活躍でMVP級の活躍を見せた。一方、アシスト数も「13」とチャンスメーカーとしての存在感も発揮。リーガ・エスパニョーラ公式は今季メッシが披露した一撃必殺のスルーパスによるアシストをインスタグラムで公開し、再脚光を当てている。

 宿敵レアル・マドリードが足踏みしたことにより、バルセロナはシーズンを通して首位を快走し連覇を達成。なかでもメッシの活躍は突出したもので、得点ランキングでは2位に位置する同僚のウルグアイ代表FWルイス・スアレスレアルの元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(21ゴール)に15ゴール差をつける、まさに独壇場となった。また、アシスト数も二桁に乗せ、世界最高の選手であることを再確認させたシーズンとなった。

 そうしたなかリーガ公式インスタグラムは、「リーガの歴史で最もアシストを記録しているのがメッシであるという事実を語る者が少なすぎる」との文章を添え、今季リーグ第3節ウエスカ戦(8-2)でスペイン代表DFジョルディ・アルバの得点をアシストしたシーンの動画を公開。7-2で迎えた後半36分、ペナルティーエリア手前でメッシが左サイドにスルーパス。そこにはオフサイドポジションに位置するスアレスがいたが、直立不動で対応すると、背後から走り込んできたアルバがボールを受け、そのまま左足で流し込みネットを揺らした。

 相手守備陣はスアレスオフサイドポジションに立っていたことでペナルティーエリア左のスペースを警戒しない緩慢な対応を見せていたため、スアレスの立ち位置を逆手に取ったメッシのスルーパスで見事ゴールを生み出してみせた。コメント欄でも「なんて美しいアシストなんだ!」「スアレスのダミーが効いている」「やはり別格だ」「メッシはやはり今季のバロンドールにふさわしい」と称賛の声が送られていた。欧州年間最優秀選手に送られるバロンドールの有力候補とされているメッシだが、少なからず攻撃陣のなかでは他の追随を許さぬパフォーマンスを見せたことは間違いない。(Football ZONE web編集部)

バルサFWメッシ【写真:Getty Images】