2019年5月31日に、Twitter上に投稿された書き込みが物議をかもしています。

内容は「タピオカ店の厨房に年配の男性がいて嫌だった」といったもの。タピオカは、若い女性を中心に人気のドリンクであり、最近では専門店が各地にオープンしています。

ネット上でこの書き込みが拡散されるやいなや「おじさん差別」や「タピオカにおじさんは似合わない」といったコメントや、「炎上を狙った店員のやらせでは?」と、一大論争が勃発しました。

同年6月12日放送の情報番組『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)でも、この一連の騒動を特集。年配男性がタピオカ店で働くことについて、番組側がアンケートをとったところ、そこで出た意見がまたもや議論の火種となっています。

性差別?それとも?

アンケートで出た意見については以下の通り。

【賛成(女性)】
別におじさんとか性別とか関係ないと思う。

【賛成(女性)】
看板おじさんになりそう。多分チャーミングだと思う。

【反対(女性)】
お店のイメージや雰囲気が崩れる。

直撃LIVE グッディ! ーより引用

これに対し、実際に若者に人気の店で働く、いわゆる『おじさん』と呼ばれる年齢の店員は「自分でもおかしいよなって思う」「不快に思われないよう、身なりや言動には気をつけている」とコメント。

また、10〜20代の女性を対象に行った街頭インタビューでは、こんな意見も上がっていました。

「清潔感があればいい」

「態度が悪いおじさんだったらちょっと」

「ヒゲもじゃでハゲでデブで眼鏡とかはちょっと嫌です」

直撃LIVE グッディ! ーより引用

この街頭インタビューに出てきた、人の容姿や年齢で優劣をつける意見に、ネット上では批判的な声が寄せられています。

【ネットの声】

・男性と女性が逆だったら、もっと問題視されていますよね。男女逆であっても許されないことですが。

男女平等ってなんだろう…。

・番組を見ていて驚いたのは、女性の意見に適応しようと身なりを整えるなど努力する男性の多さ。

飲食店である以上、客が清潔感を求めるのは理解できます。しかし、容姿や年齢で人を見下すような行為はナンセンスの極み。

悲しいことにこれまでの日本では、人の容姿で優劣をつけたり笑いのネタにしたりすることが多々ありました。

しかし、そんな『当たり前』はもはや過去のことであり、人の容姿に口を出す行為は差別にもあたりかねない行為です。

「ただのネット上の議論」ではなく、私たち一人ひとりがそうした意識を持つことが大切なのではないでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

出典
直撃LIVE グッディ!
※写真はイメージ